日本映画専門チャンネルの今月の<おとなの桃色シネマ白書>の二本目
ギリギリ30日でのアップになっちゃいましたねぇ
なんと3日後の10月3日には当該チャンネルで再放送予定されてる
実にピンク映画らしいピンク映画でしたねぇ
脚本臼野朗は瀬々敬久監督のこの時代のペンネームである
ってことで瀬々敬久監督の脚本を鎌田義孝監督で映像化された1998年の作品
なんと主演のピンクで男性が主演という作品だったようで主演の伊藤猛と
ピンク映画としては女優さんが二人しか出てきませんが
岬の喫茶店の女将さんの佐々木麻由子さんにGSのお姉ちゃんの鹿島春美さんも
なんとピンク初出演ということだったようです
男優さんは仕方ないかもしれませんが、鹿島春美さんは剃髪までして臨まれたものの
この作品以外でピンク映画に出演はされていないんだとか
そして鎌田監督がこの三人の存在感を思いっきり引き出されてじつにいい作品になっていたような
佐々木麻由子さんは現在でもピンクやエロチックOVで年齢なりのご活躍をされていて
この私でも結構お馴染みな女優さんである
ってことでデビュー作が見られたのは嬉しい限りです。
脚本の妙なんでしょうね伊藤猛が自分がやってきたことを相手の立場で繰り返すシーンがよかったな
そして意図的にキリスト教の宗教画みたいなのがインサートされており
この作品野テーマをしっかりと我々に訴えかけてくる
まさにピンク映画にもってる役割
実はハダカ見せときゃそれでいいんだって思われがちなんですが
ピンク映画ほど性というテーマ以外にしっかりと作品としてテーマ性に富んだ作品を輩出してきた映画業界であって
そう言った雰囲気から著名な監督たちを輩出してきた土壌があったようですね
そうなんですよね日活のロマンポルノからも著名監督を輩出しているのも同じ理由からでしょうね
そういう意味ではピンク映画の功罪という立場から言うと功の要素が現在の映画界に影響してるんですよね
そういうことを思い出させてくれた作品だった。
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1998年製作、日本ピンク映画、国映作品
瀬々敬久(臼野朗)脚本、鎌田義孝監督作品
出演:伊藤猛、鹿島春美、佐々木麻由子、澤山雄次、岡島博徳、飯島大介、松田章