MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ブラック・ビューティー

2017-08-31 21:03:27 | 洋画未公開
もう8月も終わりですね、明日から9月
レンタル店頭に新作が並ぶのは9月2日と6日からでしょうか
レンタル店頭ってもTSUTAYAさんですが背表紙に⑧のシールの張ってあるものももう殆どレンタルしちゃったかと
背表紙に表紙にとじっくり観察したら見てない作品がありました

その1本がこれ女優さんがジャケットに半々に写されていて
どうやらサスペンスのようなそうでないような
最近では殆ど洋画を見てないので、レンタルしてきました
女の嫉妬は怖いねぇと言うことを女流監督さんが作品にしたようですね
最初はなんだか殆ど二人の売れない女優さん同士の会話劇の様相で
二人のキャラクターの立ち位置を鮮明と言うか克明に描いて

女同士の真の友情なんてないんだよ
女なんて相手に対しての嫉妬を糧にして生きてる生き物であることを丁寧に
ちょっと退屈に思えるくらいに描くから
主人公アンナの行為も、ベスの心情も確りと理解できるのですが

オープニングではベスのオーディションのディレクターとの会話で
ヌードの仕事も断れない彼女の優柔不断の姿勢が見てとれるし
次に自動車修理工場を相手に見積り以外のオプション修理に対しては
その分の費用も修理も納得できないと言うアンナの生活感と感情の起伏を確りと見せてくれ

そんなちょっぴり仕事を増やしキャリアを重ねつつあるベスと
演技てきにはそれなりに一家言を持ってるからこそなのか仕事にありつけないアンナ
そんな二人がうわべだけの友情で結ばれて週末アンナのおばの別荘で過ごすうちに
お互いの表面的なメッキが剥がれ、内面がむきだしになっていく様が実にいいんですよね
売れはじめたベスはアンナの演技力が怖くて彼女への僅かな仕事さえ容認できないし
売れてるベスに嫉妬の焔を燃やしそれを増幅させていくアンナ
表面は仲良くしてるものの、その内面での根深い恨みと憎悪を
この週末旅行で二人ともさらに深めてしまい

ついに取り返しのつかない殺人に発展しちゃう訳でして
その後の展開が実に予想外
見てるとなんだか二人の人物ではなく一人の人物のアンナとベスの二重人格だったんじゃ
とも見えなくないんですが
人間の表裏一体なんだとラストの死体搬送シーンだったので多重人格ではなかったんですね

誰がどうしてどうなったって役名書いてませんからネタばれはしてませんですよねぇ
私個人的にはアンナ役のマッケンジー・デイヴィスよりも
ベス役のケイトリン・フィッツジェラルドの方が好みでしたが

2016年製作、アメリカ映画
ソフィア・タカール監督作品
出演:マッケンジー・デイヴィス、ケイトリン・フィッツジェラルド、ローレンス・マイケル・レヴィン、アレクサンダー・コック、ジェーン・アダムス、カーン・バイカル、マイケル・ローリー、コリーン・キャンプ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頂点(てっぺん)2

2017-08-31 04:03:30 | Vシネマ
波岡一喜, 遠藤要,の元暴走族のはハングレが親の意向もあって一本独古の神田組みに入り
元ハングレヤンキーの久保田秀敏を仲間に率いれてやくざの頂点を目指していくと言う物語の第二弾です。
キャストは前作から引きですが、新たに大西のシマをねらう巨大組織の東栄会傘下の
川本組が登場してくる
親分の諏訪太朗はじめ川本組の連中をけしかけるのが自称堅気のコンサルタント大沢樹生が
前作につづいて影でウロチョロ・・・相変わらず元魚市場予定地が地盤汚染の関係から
盛土で将来はカジノ候補地

所謂この候補地が神田組のシマうちのど真ん中あることを神田組の連中は誰一人知らないから
なんでしょうかねぇ皆さんが自分のシマにちょっかいを出してくるのは・・・
二代目若頭もその代行も、片桐竜次親分はなんとも体調崩しての透析通いの有り様

監督は前作に引き続いてベテラン辻裕之が続投ですので安心して見ていられる
ちょっとしたコメディリリーフをメインキャストにやらせるほどの余裕です

先代若頭の後をついだ実子・神田竜一は、全国の頂点に立つ事を決意するがその矢先、
神田組のシマに大組織・東栄会傘下の川本興業のヤツらが、ちょっかいを
その返礼として大胆にも川本興業が仕切る賭場に乗り込んだ竜一は、
機転を利かせてその場の非礼を手打ちに持っていくが・・・

川本親分は手打ちやぶりを指示するもののその正体をあばいてしまい
二組の抗争は神田親分の拉致、
それならと竜一たちも川本親分を拉致し返しての人質交換に望みますが
大沢 ジャパンマフィアから体巻き付け爆弾をしょわされた片桐親分は自ら爆死しまして
竜一たちは黒星を重ねます

その流れで、波岡一喜が千葉真一と腕相撲したり、色々あって再起を図る
波岡に千葉ちゃんがリハビリをしてやったりと、
それだけじゃないですよ千葉チャン堅気のくせして竜一たちと別行動で片桐兄弟の敵討ちまでしてしまいます

敵討ちが終わって実子の竜一が二代目継承杯してるシーンに
大沢マフィアが続々と子分を従えて・・・to be continued
そういや千葉ちゃんから預けられた若者が活躍しないよね3で活躍するのかなぁ

2017年製作、日本Vシネマ、頂点製作委員会
辻裕之監督作品
出演:波岡一喜、遠藤要、片桐竜次、千葉真一、小泉麻耶、久保田秀敏、渡辺裕之、諏訪太郎、大沢樹生
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラコン ! 僕と妹のノゾミ

2017-08-30 02:04:57 | OV
今月東映チャンネルの深夜枠でOAされたRー15仕様のエロチックOVです
たった今まで「艶色巡り」OAまでの時間潰しにリアルタイムで視聴してましたし、
録画もしました、そして速攻でブログに記事にしておりやす

今年の2月にDVDリリースされてるからCSのOAが結構早いよねぇ
ま、丁度半年だし、レンタル店のリース期間で最初の契約期間が半年だし
もう回転が望めない作品は契約切れましたってことですので、後は地上波は無理だし
CS・BSに売ってしまえということなのかな?

主演はAV女優さんの麻里梨夏さんと言うことですが、私は暈しのある日本のAVは見ないので
お初のお方ですが、そういやこの方の「教科書にないッ!」って言う
彼女主演のOV1&2もCS東映チャンネルで録画してるんだけども、まだ見てないな

このOVでは、こう言ったエロチックOV定番の妹を演じてると言うことで
ちょっとロリ系の美形なお嬢さんと言った感じでしたねぇ
おっぱいはちょっと豊満でしたが、乳頭乳暈もお顔も私好みのお方・・・
ちょっぴり女優さんDDとしては久し振りにトキメイタAV女優さんになるんでしょうかねぇ

インディーズバンドを解散して実家から飛び出し、田舎の海岸町の別荘で
気ままな創作活動に明け暮れる兄の誠司のもとに血の繋がらない妹のノゾミが押し掛けてきた。
定職にも就かず浮世離れした兄を社会復帰させるために、夏休みを利用してやって来たのだった

しかし、兄はインディーズバンド時代からのメンバーであった美花(しじみさん好演)が兄と同棲していたりで
じつは誠司と希は幼い頃からそれぞれお互いに気になる存在だったわけって言う定番の展開
誠司はその日からノゾミとのエッチな夢に悩ませられ、さらには入浴中に脱衣所に忍び込み
ノゾミの脱ぎ捨てた下着の臭いを嗅いだりと・・・

そんなある日、美花が誠司のメジャーデビューの為に枕営業のはてに呼び寄せた
音楽プデューサーの安藤が現れ、
ノゾミを一目見た安藤はノゾミの雰囲気に、アイドルになることを提案・・・

”ブラコン”ってやっぱ"ブラザーコンプレックス"だったのね・・・ってことで血のつながらない兄妹という
Vシネマ・OVによくあるあるパターンの妹ということでしたのですが
私にとってはOVの妹役と言ったら城定秀夫監督作品での
星実リカさんが「妹の夏」で"お兄ちゃん"って言う台詞の言い回しがもうずーっと脳裏と目の奥に残っているのですが
星美さんの芸能界のお仕事のすべてを引退ということから、
今回私の脳内の新しい妹を発見したかも知れません
しかし、まだまだ麻里さんにはちょっと遠いかなぁ、理想の妹像には・・・

血のつながらない兄妹が、社会的な成功をめざし旅立つ前に
お互いの気持ちを確かめあっての性交チョメチョメ・・・・とった定番パターン
でしたが枕営業のはずの安藤がミカに本気で求婚するんですね
やっぱしじみ姐さんは上手いよねぇ、稲葉凌一といいコンビやった

2017年製作、日本OV、スターボード作品
躰中洋蔵脚本・監督作品
出演:麻里梨夏、島崎大、しじみ、稲葉凌一、禅立煙猫、結愛
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆殺しのレクイエム

2017-08-29 23:29:42 | 洋画未公開
ヨーロッパの国々ではデンマークが移民政策にある意味成功している国だと
昨今の移民・難民問題のニュースを見るたびにドイツと並ぶ成功国だと思っていましたが
その実態をあからさまに問題提起として娯楽映画として作り上げた映画のようですね

30年前に家族揃ってイラクからデンマークに移民として移り住んできた
ザイードは天才心臓外科医として成功し、
高級マンションでデンマーク人の身重の妻と幸せな生活を送っている

デンマークでもたぶんにそうなんでしょうが
白人社会にあってはそういったエリートになるのはまれで、
移民たちへの差別ははびこり、イスラム系移民たちの多くは彼らのコミュニティを作り
生活のために殆どの移民は悪事に手を染めて違法な金を稼いで暮らしてる訳でして
彼も若いときにはそんな悪事と切っても切れない暮らしに明け暮れていたようで
そこから彼自身の努力で這い出し今の地位と暮らしをてにいれたのだった

しかし、彼の弟ヤシンはいまだにイスラム系のギャング組織に属し、
悪事を働いていたのだがある時強盗事件で失態を犯し、組織から金の弁済を迫られ
ザイードの住む高級マンションを訪れ
ザイードに金を貸してくれと必死の面持ちで訴えるのですが
彼は丁度エリート仲間と妊娠の祝いの最中で
弟の頼みを聞かず、冷たく追い返してします

ある日弟のヤシンは瀕死の重体で病院のERに担ぎぎ込まれて来ます
弟は回復の見込みがなく、ザイードは彼自身の手で弟の生命維持装置を外します
警察も移民のギャング同士の抗争とあってまともに捜査をしてくれません

金の無心にきたヤシンを冷たく追い返してしまったザイードは
罪悪感と悲しみを抱き、イスラム系のコミュニティの昔の仲間に会いに行き
単独で弟の死の真相を探り始めるのですが
昔のコミュニティは白人社会で成功してる彼を受け入れてくれるはずもなくz・・・

ザイードは弟のリベンジへの怒りを抑えられず
なまった体を鍛え直すべくキックボクシングを再び練習し、
医者である知識から薬物をも使った徹底的な肉体改造を敢行しイスラム系のギャング組織に単独挑戦していくのですが・・・

デンマークでは移民製作が成功してるように端からは見えるようです
ってはるか彼方の日本人である私は少なからず移民製作は成功してると完全に思っていましたが
その実態は白人社会と移民社会の文化や国民性の違いにより
格差や差別が社会に蔓延し、移民たちの犯罪を助長しているようですね
白人社会で成功を手にしたザイードが再び暴力をもって悪を制し、
己の正義を貫こうとする姿を通して監督は問題提起をしていたと思ったのは考えすぎ?
単純に娯楽映画として復讐を楽しめばいいんでしょうけども・・・
やっぱそれじゃ主人公をイラクの移民にした意味がないやねぇ

2017年製作、デンマーク映画
フェルナル・アーマード脚本・監督作品
出演:ダール・サリム、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン、アリ・シヴァンディ、ドゥルフィ・アル=ヤブーリ、ヤコブ・ウルリク・ローマン、ローランド・ムーラー、B・ブランコ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソースの小壜 ~重松清「愛妻日記」より~

2017-08-28 19:50:13 | 邦画
重松清、初の官能小説の完全映画化で、ついこの間5本まとめて中古屋さんに出ていたのを購入してきましたが
これだけないのが・・・ってことで地元のGEOさんから旧作100円でレンタルと思ってましたが
今麻美ゆまさんの中古品探してますがそれが見つけられない
(私はネット通販しませんので通販なら入手できるんですがポリシーに反する)
ので渋谷のTSUTAYAさんに行ったら(そう言や渋谷に出てきたのは3月以来ですねぇ)麻美ゆま作品もしっかりレンタル作品として置いてあっり4本以上セットにすると1本100円になるようなので
この「ソースの小壜」もセットに組み入れました

”愛妻日記”各シリーズの根本テーマは夫婦愛と言うことですが
普通の夫婦愛ではエロ小説にはならないから、この作品群で描かれる夫婦愛ってのはアブノーマルな夫婦愛だったんですねぇ
って、この「ソースの小壜」と「饗宴」の2作品しかみてませんけど
この2本から想定できるのはアブノーマルな夫婦愛の愛情表現としか思えない
今後順次見ていけばわかりますけども・・・

と言うことでこのエピソードの夫婦は童貞と処女で結ばれた若い夫婦
夫は子供の時から母親から白い服を着せられて育てられて来た
と言うことで”白=純潔”をモットーとしてきちんと処女と童貞で結ばれた夫婦なんでしょうかねぇ

夫婦の日常も基本衣装は白が基本、白いシャツに白い下着
ある日、妻はショッキングピンクな下着を着用し派手な色彩のドレスで同窓会に出掛ける
着衣に不審を覚えた夫はこっそり後をつけると二次会グループから別れて妻は何と昔の同級生と夫の目前でラブホに消えた・・・
唖然とする夫に妻から”遅くなるから先に寝ていて"のメールが届く

白い服って食事の汚れが気になるじゃないですか
ちょっとしたソースの染みでも・・・でもそれがちっちゃい染みでも何か重大なミスをしてしまったような嫌悪とかを自分にかしてしまうけども
それがとれなかったり他に染みがつくと案外なんとも思わなくなります
また汚しても平気だったりというのが人間の根本心理

と言うことで結婚生活に不倫と言うちっちゃな?染みが旦那にもたらしたものは
過剰なる妻への興奮だったんですねぇ
だから愛情表現も

両乳首をシャツのボタンホールから・・・って
両側にボタンホールのあるシャツって・・・みてるときは気づきませんでしたが
今気づいた
これってやっぱ変ですよね、まいいけど

一旦汚れたらとことん汚れるのもいいかな
ってことで妻を変態クラブに登録し妻が他の男たちに弄ばれる姿を自分が見ることで
二人の愛情表現は深まっていくと言う
もうAV真っ青な映画と言うか小説だったんですねぇ
基本はアブノーマルな夫婦愛のお話ですが
どっちかと言うと男性目線の映画立ったかなぁ

2006年製作、日本映画、「愛妻日記」製作委員会、松竹配給
渡辺謙作監督作品
出演:未向、草野康太、温水洋一
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏門釈放2

2017-08-28 11:32:50 | Vシネマ
村上和彦原作・脚本で演じるヒーローの殆どが自分の欲望のためには
仁義義理もくそったれをえんじさせたら天下一品の木村一八のコンビによる
ヤクザドラマ2本撮りの完結篇ですが、木村一八さんを続編ではそんなにフューチャーしていなかったですね

天王寺稲村組の中でのし上がっていく竜崎の存在が面白くない若頭の塚本は
竜崎組から預り、竜崎の舎弟となった目先の聞く男“ブラックの鉄”を
寝返ると言うか自分の舎弟にしようよとして画策する
この事態に鉄は“竜崎の裏の軍師”矢部に相談し、
竜崎には内緒で、塚本を天王寺一家の若頭からの追い落としの罠を組長を巻き込んで仕掛けるのだった


計略に見事にハマり、逮捕される塚本の不在を見計らって、
鉄は塚本の悪事を組長に進言。全てが上手くいったのもつかの間
親分もそんなにバカじゃなかったのという・・・
ってことで2の前半は親分の史朗さんと川本淳一の火花散る演技の応酬にはかなりな見ごたえがあり
さすがベテラン辻裕之さんの演出が冴える

今作はこの二人のやり取りでおしまいで3につづいていき、次巻では一八の話となるのかと思わせといての、このてのVシネにしては90分弱の尺と言うことで
後半は一八さんのお話に戻ります
余りに調子鉄が調子にノリ過ぎて塚本が保釈で出て来て
親分に姉さんに銃を向ける衝撃の急展開へ・・・

おかげでこの巻でこのお話は鉄の敵と引退勧告を受けた一八の親分射殺ってことで終わっちゃいました
ラストに判明するタイトルの意味が渋くて、棺の上におかれていた手錠の話とか
コレまた泣ける
結局策士策に溺れるじゃないけども火野正平の計略は思った程には
実を結ばなかったんですね

2017年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
辻裕之監督作品
出演:木村一八、火野正平、川本淳市、村上和彦、下元史朗、宅麻伸
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏門釈放

2017-08-28 11:29:47 | Vシネマ
5月2日セルリリース、5月25日レンタルリリースのオールインの原作・脚本村上和彦、主演木村一八のコンビが
「代紋の墓場」シリーズを終えて新たな関西ヤクザVシネマの誕生です
一応オールインは基本2本撮りですので続編がリリースされたら一緒に見ようとレンタル控えていましたが

村上作品としては一応2巻での完結読みきりの作品だったようで
まとめての一気見が正解であったようです
"裏門仮釈放"って言うのは刑期中に不幸にして獄死した受刑者が
霊柩車に乗せられて家族の元に帰ることだと
何かのヤクザ映画の中で死んだ受刑者の棺桶に忍び込んで脱走を試みることって
いったような作品をみたことを覚えていますが
この「裏門釈放」もどうやら同じ意味にようですが生きた人間が刑期を終えずに出所するわけでないし、もう脱出でもないし、生きて帰って来る訳でもないので
"釈放"ってことなのかな

私の体験から言わせてもらうと、病院に入院中不幸にして病死した患者さんも
霊柩車と言うか、寝台車に乗せられて裏門から家や葬儀所まで運ばれます
入院するときは表玄関からですが、死んだ患者さんは完全に入院患者にわからないように
地下の死体安置所から人知れず裏門から搬出されマスカラ
まさに名実ともに”裏門退院”ですよね

刑期中に主人公は屋上から飛び降り自殺をしたようで
獄中である大阪巨大組織稲村組を破門された元幹部、竜崎栄治が飛び降り自殺を図り
かつて竜崎と同房だった男(宅麻伸)が、竜崎を偲んで彼から聞いた
竜崎のヤクザの出世話を同房の囚人たちに語って聞かせるのだった

昭和40年代大阪新世界を縄張りとする天王寺の稲村組に
年少組友人を頼りヤクザになったばかりの竜崎は、
居酒屋のオヤジ矢部と言っても、過去ヤクザの幹部だった老人と懇意になる。
今は堅気だが昔とったなんとやら、居酒屋の親父としての情報から
矢部が計略を練り、渡世のなかで竜崎の名を売る計画を開始していき

計画どおりに事が進み、異例のスピードでのし上がっていく主人公。
当然ソレを面白く思わない者もというものも・・・って言ういつもの展開ですが
村上原作で一八主演ですからシノップスは完全に義理と人情の綺麗事のヤクザの世界観は殆どなく

仁義くそ食らえ欲望に生きる男を一八の関西弁の一八節キャラ全開でかなりな面白い作品になってました
自分の映画には絶対といっていいほどべらんめぇ口調で口上を述べる相変わらずの村上和彦は
もうこういう映画では定番になってますけども・・・

オールインではいつ以来かなぁ、主人公にヤクザとしてのズルい生き方を教える
居酒屋の親父に火野正平さん!
今後の展開が楽しみですが、今作ではそんな動きはなかったですが予告編を見ると
2では稲川組親分までをもたたっ斬ってしまうような・・・
何しろタイトルが「裏門釈放」ですから主人公がどんな生きざまを見せてくれるのか
今後が楽しみです

2017年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
辻裕之監督作品
出演:木村一八、火野正平、川本淳市村、飛野悟史、上和彦、下元史朗、宅麻伸
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

縄張はもらった

2017-08-27 19:27:55 | 邦画
1968年製作の日活映画
昭和43年と言うと日活も何となく傾き始めた頃かな
従って日活ニューアクションと云われる作品群は同じく経営斜陽となった
大映と共同配給をはじめた”大日映配”になってからなので
この映画は一応日活単独で自社直営館の番線に配給できてる時代と言うことで
日活ニューアクションの分類に入るのか入らないの化の分岐点的な映画
小林旭主演と言うことでもニューアクションに入れるか入れないのか微妙ではあるし
ただ監督はニューアクションの旗手長谷部安春だし
梶芽以子さんもまだ太田雅子名義での出演されてるし、
彼女自身車中でのレイプシーンではおっぱいもしっかり映画で露出させてくれています

でもなぜかこの作品日本ではDVDはおろかVHSでも未パッケージ作品と言うことで
私はチャンネルNECOの”日活スター列伝”の8月放送枠でのOAを録画したもものを視聴
ただ本国の日本で未パッケージなのに英国ではBlu-rayとしてパッケージ化されてるようですねぇ日本未パッケージなのに海外でパッケージ化されると言うのは
最近では日活ロマンポルノ作品に多かったようですが
今では日活本社発売ではなくリスクを避けてのハピネットから
旧作ロマンポルノ作品群のリリースが目白押しでは有ります

巨大暴力団組織が工業団地開発のために、とある地方都市を狙うが
そこには二つの地方暴力団が利権を争っていて、
そこに8年の刑期を勤めあげた弱小暴力団幹部の小林旭を筆頭に
役者崩れ、歌手崩れにイカサマ師と言うと面子で構成した
所謂鉄砲玉軍団を送り込んで利権確保と縄張(シマ)拡大を目的に
獲得した町のしきりは旭に任せると言う約束を条件に送り込む

内容的にはヤクザ映画お決まりのシノップスに日活お得意の
旭兄いの命を狙うエースのジョーが本筋に絡んできて
鉄砲玉側の役者さんの層が川地民夫、高品格、郷鍈治、藤竜也、岡崎二朗にお目付け役に
二谷英明、そして宍戸錠と結構層が厚いのねぇ

で95分たっぷり楽しめる映画でして
ってか巨大組織の大親分に時代劇の大御所戸上城太郎なので
キャストクレジットでの日本刀の握りが流石でしたねぇ
巨大組織に裏切られ鉄砲玉の子分たちも一人ふたりと命をおとして
ラストは戸上城太郎にジョーと旭の殴り込み

殴り込んだ後に二人が組織の親分宅の門扉を背にして疲れはてて座り込んでたばこ吸うシーンは秀逸
長谷部監督は「流血の抗争」で再びこのシチュエーション使用されていましたが
この時のおお親分も戸上城太郎さんだったなぁ
ちなみに「流血の抗争」は日活ニューアクションの代表作としての位置付けもあって
DVDパッケージ化されていますよね

1968年製作、日活作品
長谷部安春監督作品、 石松愛弘、久保田圭司共同脚本
出演:小林旭、宍戸錠、二谷英明、川地民夫、太田雅子、高品格、郷鍈治、藤竜也、戸上城太郎、深江章喜、葉山良二
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイムトラベラーの系譜 ルビー・レッド

2017-08-27 01:52:43 | 洋画未公開
月末の8月25日にDVDスルーされたドイツ映画ですが
ケルスティン・ギア原作の、『時間旅行者(タイムトラベラー)の系譜』
と言うYAターゲットのラブコメ風ファンタジー作品で
映画も原作と同じに三部作みたいですねぇ、毎月1本ずつリリースされるようです

主人公と言うかヒロインのグウェンドリンは16歳のJK
確りとJK制服を着用しており、ある意味そっちでも目の保養になりますが
何とタイムトラベラーを輩出する家系に産まれますが、
予言では従姉妹のシャーロットのはずだったと
呑気に暮らしてるある日いきなり自分は過去の世界に飛んでいっちゃいます

と言うことで彼女にタイムトラベラーの能力が開眼してしまいます。
シャーロットはトラベラーの相棒であるギデオンに"ほ"の字であり
突然に血筋の発露したグウェンドリンには辛く当たり嫌味ばっかり連発
こんな奴、絶対に好きになんかならない・・・と思いつつもストーリーの展開の中で
ある意味恋愛関係に発展し・・・

ってことでYA向き、それも思春期の乙女チックな作品でしたが
どうやら12人いるタイムトラベラーの最後の紅玉ルビーであるグウェンドリン
中盤以降は時間旅行者としての修行や、
タイムパトロールの大冒険が始まり、色んなミッションをこなして行くうちに
相棒を救うために人をはじめて殺してしまったり

三部作の一作目ですのである意味全体の紹介を兼ねた周辺の話ばかりで、
この映画では時間旅行者たちがどんな目的で時間旅行してるのか
といったことをそっちのけで
裏切者のタイムトラベラーが登場したりで、今後一体何が起こるのか?
ってところで終わってしまいまして
次回作に引っ張られちゃいます
とは言っても一作目を見てしまうと次を見ないと気がすまない性格でして

ま主人公の姉ちゃんもそれなりにかわいいし・・・
一作目が"ルビーレッド"で二作目は"サファイアブルー"3弾は"エメラルドグリーン"と
宝石と色で12人のタイムトラベラーが集まるとどうなるのかな
っていうのもちょっと楽しみ

2016年製作、ドイツ映画
フェリックス・フックシュタイナー監督作品
出演:マリア・エーリック、ヤニス・ニーヴナー、ヴェロニカ・フェレス、ウーベ・コーキッシュ、ローラ・ベルリン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哀しき抗争 第2章

2017-08-26 23:17:12 | Vシネマ
松田一三企画・主演のヤクザドラマの2本撮りの完結篇ですが
前作とうって変わってなんだか話の進みが遅いし
武闘派・木川田を演じる武田幸三のある意味キ◯ガイぶりもある意味空回りと言うか
彼の描写も少なく、せめてヤクザVシネですから
敵対する組織との武力での抗争もなく
前作で伊吹吾郎を襲っただけであとはゲンナマの実弾の飛ばしあいで
数を頼んでの勢力を争うだけと言う展開だけならともかくも

お話の中心は
育ての親分誠太郎の家で兄妹のように育てられた麻衣と龍夫と昇の
三人の男女のそれぞれ実らない交錯する想いをムーディ歌謡ロマンみたいに延々と描いてるだけで
まあこんな雰囲気はオールイン作品では始めてだし金子昇はともかくとして
松田一三の苦虫を噛み潰したような顔芸には似合わねえし、
麻衣を演じてるサヘル・ローズがどっから見ても日本語が堪能だとしても
基本日本人の顔じゃないから、いかに絵にはなっていても見てるこっちには違和感しか感じませんでしたが
演技てきには学芸会じゃなかったのが救いでしたが
ムーディにはほど遠いもどかしさを感じて・・・

これなら70分前後の尺での2本撮りではなくて90分前後の1本にした方がドラマとしては凝縮されて見ごたえがありそうな・・・
ま、オールインの基本商売が2本撮りと言うことで予告編を仕方ないんだろうけど

一方昇は、龍夫に隠してきた自分がヤクザである事を告白するけどあっさり受け入れられてしまうのね
金子昇の惨殺シーンはお約束ですよねぇそれがないと松田一三がうごけないけども
惹句にあるようなラスト10分の武田幸三と松田一三との殺陣も思ったほどのケレンではなかったのが残念

松田一三自体は何がやりたかったのかわからない企画でしたが
製作会社のofficeMHって松田一三が作った企画会社の名前なのかしらね

2017年製作、日本Vシネマ、officeMH作品
すぎやまたろう脚本・監督作品、松田一三企画・出演
出演:金子昇渡辺裕之、武田幸三、サヘル・ローズ、丸純子、水沢アキ、伊吹五郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする