MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

罪と悪

2025-02-09 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
なんと斎藤勇起監督のオリジナル脚本での映画ということで原作のない順然たる映画ということですか
20年前に友人が川に死体で浮かんだことで、友人だった中坊三人が犯人とおぼしきホームレスを殺害してしまい
そのまんま誰も罪に問われずっていうか彼らの胸にこのことをしまって20年生きてきた
 
ちょっと個人的に冤罪で罪を犯した中学生たちって思ったのと
中3といえどもみんな14歳なんで誰かが告白しようとするのかって思っていたけど
胸にしまって大人になっていったんですね
 
そんな中坊三人組がいわゆる一地方の町の閉鎖性と閉塞感の中で三人のうち二人はそこで20年暮らし続け
一人は半グレたちをまとめ土地のヤクザとも渡り合えるボス的な存在になっており
もう一人は実家の農家を継いだ
 
ある日あの二十年前と同様に川に中坊の死体が浮いた
捜査にあたる刑事の一人に警察官になるために唯一町を離れていたもう一人の男がこの町の刑事として帰ってきていた
そして再び彼らの胸に去来するのは20年前のあの殺人
 
劇中過去の彼らの殺しには正当性っていうか殺しに正当性もなんもあったもんではありませんが
殺したホームレスはホモでしっかりと被害者を掘っていたんですね
まぁ刑事が今の事件と過去の自分たちの事件を重ねてゆくことで
20年にわたる少年たちの成長過程における殺人という行為が彼らに与えた心の傷が炙り出されてゆく過程で
今回の中坊殺人の意外な犯人が炙り出されていくというミステリー作品でもあるのですが
 
まぁ限界町というか地方の町の現状をも同時に述べられてて
映画的には登場人物の心裡(誤字ではない・・・こころうち)を描いていく中で現代日本の姿をも見せていくという作品だったのじゃない
たんたんと描いている作品ではあるものの
一地方のやくざのこわさしつこさみたいなものも描いているんですが、その親分があまりにも好々爺すぎて、そのギャップにあぜんと刺せられた、さすが佐藤浩一さん
やくざも黒服、刑事も黒服っていうことっでどっちがどっちやら(笑
 
勝矢さん「日本統一」ではほとんど口だけの人ですが、あの体躯で全力であんだけ走れるんですね、さすが役者さん
 
2023年製作、日本映画、「罪と悪」製作委員会作品
斎藤勇起脚本・監督作品
出演:高良健吾、大東駿介、石田卓也、村上淳、市川知宏、勝矢、守屋茜、奥野壮、坂元愛登、田代輝、しゅはまはるみ、中野英樹、佐藤浩市、椎名桔平
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もしも徳川家康が総理大臣になったら

2025-02-05 05:05:05 | 邦画
2025年の一月もとうとうこの作品で終わります。
一番最後に期待値大の作品を持ってきたものの、さほど期待したほどではなかった作品ではありました。
けど原作がベストセラーってこともあって見てて退屈はしなかった
ケド原作はいつもの通り未読
 
眞邊明人による原作小説がそれなりに売れて、日本の出版ビジネスにおけるプロトタイプとしてこれを漫画化し
そして映画化って言う寸法の作品
個人的には野村萬斎さんって時代劇映画に向いてないと思うんだけどまぁ仕方ないよね
 
て言うのも古典芸能の人だから時代劇映画の中でも一人時代劇になってしまって他の俳優さんとのいわゆるコミュが浮いて見えるとこが個人的に嫌いだったんですが
この作品ではやはり家康演じても基本時代劇ではなく現代劇でしたのと
最後に見せ場があるだけで前半とクライマックスに至る元凶はやはりあのお方で
最後の締めに長台詞を頂いてるだけで後は存在価値を示してればいいだけなので
彼の時代劇時代劇した演技は今作ではきっちりとはまっていた
 
後の偉人もそれなりにハマっていたもののできれば吉宗さんは松平健さんをキャスティングできてて、あの台詞を吐かせてくれてると良かったけど
珍しく東宝が製作委員会筆頭幹事会社で東宝製作の映画ってことで「暴れん坊将軍」の版権は東映さんが持ってるからねぇ
まぁ遠目ですと高島さんもマツケンさんに見えていたからこれは不思議
 
まぁ現代日本の政治批判であり、かつ政治への願望を歴史上の人物に託してた作品ということで主題は見え見えなんですが
それに歴史上のウグイスに例えられた三人の英傑の歴史的な確執と野望をそのまんまテーマにしていたので見てるうちにミステリー部分んが透けて見えてしまって・・・
結果秀吉の家康への江戸の仇は長崎で的なお話でしかなかったのね
 
浜辺美波さんをしっかりとヒロインにしていたんですね
今や日本映画界において欠かせない女優さんになられた感のある浜辺美波サン出演作にも恵まれてるようですね
彼女と竹中さんで見せる映画ではあったものの
もっと竹中さんをはっちゃけさせて欲しかったかな
まぁ現代日本へのメッセージ映画としても底が浅かったのは否めませんですが、眞邊明人さんと言うお方はそれなりに歴史に造形の深い方だったようですな
 
っていうか久々お金のかかってる邦画にお目にかかった
モブシーンでのエキストラの人海が半端なかった。
 
2024年製作、日本映画、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」製作委員会作品、東宝配給
武内英樹監督作品
出演:浜辺美波、赤楚衛二、GACKT、髙嶋政宏、江口のりこ、池田鉄洋、小手伸也、長井短、音尾琢真、山本耕史、田中茂弘、梶原善、小籔千豊、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎
 
コメント (2)
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地獄の掟に明日はない

2025-01-30 17:35:09 | 邦画
昨29日に東映チャンネルでリアルタイムで視聴した作品
降旗監督と高倉健さんの初タッグ作品だったそうですが、鶴田浩二さんでは任侠路線中でのいわゆる背広やくざの映画は恒常的に作られているもののは
健さんには現代やくざものと言ったら「網走番外地」の新旧シリーズがあるだけで
きちんと背広にネクタイのやくざ映画はお初で最後ではないだろうか
って「日本侠客伝」シリーズに一本あったっけ(汗

長崎にオールロケして作られた作品という事で主人公を被爆者としておりある意味戦後を引きずってる作品と言ってもいいけど
白血病が生かされていたのは堅気のヒロイン十朱幸代さんと出会うって言うシーンのみに使われるだけで
本筋に全く絡んできてなかったのは・・・

長崎での競艇場の利権をめぐって同根の新旧やくざが対立してる中でケンさんは旧組織で新興組織との対立に苦慮する主人公ですが
三国連太郎演じる旧組織の顧問弁護士にいいようにあしらわれて利権からシマまで両組織を飲み込まれてしまうと言うお話

東映任侠映画には珍しい恋愛ロマンスもプロットに組み込まれてる作品でしたねぇ
背広だじぇでなくダボシャツや着流し姿の健さんも見られる
先に書いてますが主人公は被爆者で白血病って言う設定をもう少し活かせなかったかなぁ
エンディングは刺されるんじゃなくてねぇ
誰だこんな中途半端なエンディングにしたのは・・・

1966年製作、日本映画、東映作品
降旗康夫監督作品
出演:高倉健、三國連太郎、十朱幸代、南田洋子、佐藤慶、今井健二、河津清三郎、串田和美、石橋蓮司、皆川和子、国景子、関山耕司、佐藤晟也、八名信夫、久保一、日尾孝司、片山滉、小林稔侍
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人斬り与太 狂犬三兄弟

2025-01-29 17:52:07 | 邦画
菅原文太さんの苦節何十年かの鬱憤をはらすかのように東映さんでついに「現代やくざ」シリーズの主演を掴み、全六話あるうちの5話までは東映人きぃう路線の戦後版みたいな作風だったのが第6話の「現代やくざ 人斬り与太」で深作欣二さんが監督をしてその今までの鬱憤を主役のキャラに被せての無軌道ぶりが首脳陣に触れたのか
旬日を得ずに“人斬り与太”の続編を・・・


その他を顧みない彼なりのキャラが岡田さんの目に止まっての第二作
前作とは人物も何もかも違うものの東映初出演の渚まゆみの体当たり演技と
前作での薄気味悪さが買われての三谷昇さんがこの作品に立て続けに出演され
三谷さんはなんとその薄気味悪さをさらに強調したキャラで三兄弟の一人に
そして次男にはこれまた演技派の田中邦衛さんを充ってくると言うナイスキャスティング

そして今作での渚まゆみさんはもうお尻まるだしの全裸シーンまで披露してるんですが
彼女をよく見ると目だけでの演技なんですね
そうセリフが一言もない役で前作同様文太さんに犯され殴られてもその彼への愛を貫く女
全くセリフがないって言うたら梶芽衣子さんの「さそり」でもありましたよね
でもあれは深作欣二さんではなかった

まぁ弾けるだけ弾いた分その反動としての見返りが人の人生にはあるわけで
三谷昇は血塗れて、なんと田中邦衛さんは自分に母親に命を絶たれると言う最期を迎えるわけで
暴力の果の因果応報の世界観が色濃く出ており
その先に見えるものはラストシーンの渚まゆみさんが具現化して見せると言う
実によくできてる作品でした

1972年製作、日本映画、東映作品
深作欣二監督作品
出演:菅原文太、田中邦衛、渚まゆみ、今井健二、三谷昇、室田日出男、菅井きん、小林千枝、松井康子、藤山浩二、東竜子、由貴リエ、城恵美、河合絃司、小林稔持、日尾孝司、相馬剛三、高月忠、城春樹、誠直也、土山登志幸、谷本小夜子、渡辺文雄、須賀不二男、内田朝雄
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恐怖の時間

2025-01-28 20:08:08 | 邦画
エド・マクベインの『87分署』シリーズのうちの一編『殺意の楔』の翻案映画化作品。東宝の作品だが未パッケージ作品
若大将加山雄三が出演してるのに東宝さんは未だかってパッケージ化してないにはどーゆう事なんだろう
大人のじじょうが絡んでるとも思えないのはミニシアターっていうか名画座での特集上映とか
この作品いつ拾ったかは定かではありな線がチャンネルNECOでのOAをエアチェックしていたものですから上映禁止作品でもないようなんですがね
 
まぁ犯人が早朝麻薬取引のは現場に踏み込んだ加山雄三刑事が麻薬犯との銃撃になりその結果現場にいた運び屋の女を射殺してしまい
その恋人の工員が昔の火薬工場からニトログリセリンと親父が充っていた南部式拳銃をもって
その所轄の恋人射殺した刑事に復讐するために所轄の刑事たちを人質にして加山雄三の帰りを待つって言うデカ部屋での犯人と刑事たちとの心理攻防戦を描いたワンシチュエーションの作品
 
ですから見てるこっちもかなり緊張感を強いられる作品でして
そこは犯人が山崎努ですからそれなりの一途に射殺されts貧乏が故に麻薬の運び屋にならざるを得なかった女を美化しての復讐に生命をかけてる男の一途な演技
それに対して拳銃は取られるニトロはいつ爆発するかわかんない中で犯人との会話での心理戦を仕掛けて隙を窺う刑事たちの一挙手一投足が自ずと緊張感を高めるのとは対照的に
 
当の刑事は外で色々とやっていると言う
これまた対照的に緊張緩和剤となっていて
映画自体が金鳥と緩和の繰り返しで進んでいくと言う88分の作品でした
未パッケージ化作品でもまだまだ面白い作品だたくさん埋もれているんですね
 
1964年製作、日本映画、東宝作品
岩内克巳監督作品
出演:山﨑努、黒部進、志村喬、田村奈巳、土屋嘉男、小林哲子、小山田宗徳、富田仲次郎、山本廉、佐々木孝丸、加山雄三、星由里子
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暴力の王者

2025-01-27 19:19:19 | 邦画
昨年 12月に“新東宝キネマノスタルジア”の一本として、なんと初パッケージ化された宇津井健さん主演の一本です。
さらに全編神戸ロケを敢行し神戸市全面協力で作られた作品
監督は内川清一郎だが、チーフ助監督の石川義寛が赤坂長義との共同で脚本を書いてる。

今まで未パッケージ作品だけあって丹波哲郎さんや久保菜穂子さんに中山昭二さんとか出演されてる割
さらに上記にも書いたように神戸市に全編ロケしてる割に
ギャング映画というかヤクザ映画にしては
まずはテンポが悪い、つまり映画としてのキレがない
これは単に宇津井健のただただつったてるだけの棒立ち演技がこの映画全体のリズムをかんぜんに壊してる

相変わらずの丹波哲郎さんの最期の怪演にしてもそれが生きてこないんじゃしょうがない
クライマックスにしても徒手空拳で敵地に乗り込み十数人の拳銃に囲まれての立ち回りにしても宇津井健さんが観世なる木偶の坊にしか見えない
まぁ殺人罪で8年の刑期を模範囚で勤めてきて娑婆に帰ってきたらむかしの女はシャブ漬けにされて敵対側の女になっていてもじっと我慢の木偶の坊

いやあまりの映画に90分の尺でしたが二回か三回くらいオチてた気がする
今まで未パッケージだった意味がわかった気がするが
これをパッケージ化した国際放映の勇気に逆に拍手したい

1956年製作、日本映画、新東宝作品
内川清一郎監督作品
出演:宇津井健、久保菜穗子、中山昭二、江畑絢子、丹波哲郎、三井弘次、本郷秀雄、永井智雄、佐々木孝丸、沢井三郎、小髙まさる、水帆順子、扇惠子、山下明子、国方傳、野崎善彦、村山京司
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あの丘越えて

2025-01-26 20:04:01 | 邦画
CSの衛星劇場での1月の企画番組歌謡映画特集
戦前作品2本と戦後作品二本ですが、さすがに映画好きって言っても戦前の映画には馴染めないんで戦後の二本を見ることに
って言うことで先に春日八郎さんの「赤いランプの終列車」を視聴済みでしたので
今回は美空ひばりさんのヒット曲をタイトルに冠したこの作品
 
ってもわたしにはわかりませんが映画の主題歌として楽曲が作られたのか、楽曲が先でそれに合わせて菊田一夫さんが小説家したのか
ネットで調べても不明ですが、
なんと14歳の美空ひばり
 
と27歳の鶴田浩二のW主演映画
二人ともお若いお若いっていうか
14歳にして美空ひばりさんはあの大人びたタメを歌唱に取り入れて歌うというひばり唱法を完全にマスターした歌唱にあの顔芸っていうことで十二分に天才歌手ぶりを発揮されてるんですね
ほんと見てると子供なんだけど歌い方は完全もう大人でありひばり節を完マスしてるんですね
 
1951年の松竹作品ですからW主演の二人の他にお若い堺駿二さんとお年の飯田蝶子さんしか知らない映画だった
まぁ歌謡映画っていうよりは人情劇って言った方が正解な映画だったかな
いや鶴田さんが完全に美空ひばりさんに喰われていた作品でもあったような気がする
 
1951年製作、日本映画、松竹作品
菊田一夫原作、瑞穂春海脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、美空ひばり、河村黎吉、井川節子、新田実、森川まさみ、飯田蝶子、堺駿二
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静かなるドン 第6章

2025-01-26 05:05:05 | 邦画
昨年本宮泰風さんの総合プロデュースで劇場版として作られた新田たつおの原作漫画の映画化作品第二弾をこれまた4本のDVDに分割再編集してライツキューブからリリースされた「静かなるドン」の第二部作品
今回は鬼州組と近藤三代目との抗争を描いた物語の本編はどれだけの尺だったかは知りませんが
レンタル用のDVDは各編55分の尺で作られてる4本で1つのお話になってるようで、鬼州組から抗争ではなく和平の調印を打診されてその調印に向かっていくまでを描いていたのが前作「静かなるドン 第5章」でした
 
今第六章は和平交渉の調印式までの3日間の近藤静也の命を狙い和平交渉を阻止しようと鬼州組の幹部である木村圭作さんが雇った世界的な殺し屋山口祥行さん演じる殺し屋Jが執拗に静也のは命を狙ってくる何せ近藤の自宅に現れるが近藤静也の命ををとることもなく
堅牢な生倉新八の警備を掻い潜り再び攻撃してくるJ
まさに現代のターミネーター
一言も喋らんし戦闘に長けた彼はそれでも静也の命を取らない
 
調印式にようやっと出席できたものの和平式で木村圭作さんがライフルで狙撃され
怒りに狂った海腐が怒心頭で新鮮組変態の宣戦布告
それに伴って静也が逃げ回る
執拗に追うJ
 
調印式での殺しの真相が海腐の罠であったために新鮮組は鬼州組と警察に追われて
さらに静也はJにも追われ
さらにそこにあのJKも絡んで・・・
殺し屋Jの殺人犯として追われる静也はどうなる
 
海腐の罠にハマった静也はどう挽回していくのか・・・
そんな中筧美和子が帰ってくる
 
2024年製作、日本映画、映画「静かなるドン2」製作委員会
本宮泰風総合プロデュース、山口健人総合監修・脚本、鳴瀬聖人監督作品
出演:伊藤健太郎、筧美和子、深水元基、本宮泰風、三宅弘城、坪倉由幸、新谷ゆづみ、山中柔太朗、久保田悠来、マギー、木村圭作、藤井アキト、森下能幸、山口祥行、渡辺いっけい、筒井真理子

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「告白 コンフェッション」ディレクターズ・カット版(モノクロver.)

2025-01-25 05:05:05 | 邦画
日本映画専門チャンネルだ今月の目玉として
ここのブログでも昨年の10月に作品を視聴してブログアップしていた生田斗真と韓国人俳優ヤン・イクチュンのW主演の映画「告白 コンフェッション」がTV初放送として、今月TV初OAをしてくれました
 
っていうのもこの作品の製作委員会の幹事会社が日本映画専門チャンネルって言うこともあっての初OAと同時OAとしてなんと劇場公開版と山下敦弘監督のディレクターズカット版それも劇場公開版より2分短い編集とこの作品はなんとモノクロにしているんですね
 
生田斗真の恋人だった女性をこの山中で殺したと友人の韓国人のヤン・イクチュンが遭難死を覚悟して自分の過去の犯罪を告白した途端に
雪の切れ間に山小屋を見つけて命が助かったことで
告白してしまったことの後始末をつけるために韓国人ヤン・イクチュンは生田斗真の命を狙って
二人の男が山小屋の中で・・・
 
映画の感想に関しては第一印象を大切にしていたいのでそちらをお望みのお方はリンク先を見ていただければ幸いです
 
こう言った雪山の寒々とした外景
そして殺人を告白した男とそれを聞いてしまった男との心の中に吹いた寒風っていう意味としてモノクロ画面ってある意味効果的でもあったのかなって見てて思ったのと
カラーでない点で暗いシーンでではちょっと見づらかった気がする
 
2024年製作、日本映画、「告白 コンフェッション」製作委員会作品(製作幹事会社日本映画専門チャンネル、NTTドコモ)
山下敦弘監督作品
出演:生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒

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現代やくざ 人斬り与太

2025-01-23 18:24:16 | 邦画
東映チャンネルの今月のOAで拾った作品
現代やくざシリーズの第六作で最終作でもある
なんと石松愛弘の脚本を手直ししつつ深作監督が、降旗康男や中島貞夫と“名匠”が
いわゆる任侠着流し路線からの受け継いだきたやくざという人物像をなんとか壊して行こうってして
菅原文太を起用して新しいやくざ像を作り上げてきた”現代やくざ“シリーズを第六作で深作欣二さんがそんな綺麗事ではやくざは描けないだろうって完全に東映任侠映画を壊して見せた作品であり
 
そうよく言われてることだけど手持ちカメラでさらに臨場感を出すために現場ではライトを使わずに自然光で人物に影を与えてフィルムのザラ付きというおまけ付きで
この一年後にあの「仁義なき戦い」シリーズへの橋渡し的な存在になった作品でもある

したがって菅原文太のモノローグにで映画は進行していくのだが、この映画での主人公は明かに今までの“現代やくざ”シリーズで描かれてきた人物像とは違って明らかに己の欲望のためだけに生き、それが立ち行かない時には苛立ちその苛立ちを暴力によって解消しようとする
しかしその暴力もいわゆる抑えられるとさらに苛立ちっていうような
そんな主人公の内面を表現する文太さんが実にいい
ある意味今で売れずにきてた己の俳優人生の恨み辛み遠一気に爆発させたのと
深作欣二監督のカメラワークによる演出とがピッタリとはまったっていう作品でしょうね
 
これで一応現代やくざシリーズは終了するものの
深作欣二+菅原文太でのこのコンビはさらに人斬り与太シリーズとして
この作品でなんと文太さんをも喰って見せた三谷昇さんを続投させて
また裸もレイプシーンも厭わなかった渚まゆみさんまで続投での「人斬り与太 狂犬三兄弟」なる作品まで作られる羽目に

今作での文太さんは本当に俳優人生での鬱憤をこの映画で完全に晴らして見せて名実ともに名優となり
さらに「仁義なき戦い」で不動の地位を得ることになるんですよね
新東宝から松竹に移籍して不遇の時代を生きてる時に安藤昇さんから東映に来ないかって誘われて
東映でも不遇の俳優人生を歩んでいたのがこの映画で一気に爆発したって言える
そんな彼の鬱屈を解放したのが深作さんだったのね
っていうことで安藤昇も古いやつでござんす的な役で出演されてるのもなんとも・・・
 
1972年製作、日本映画、東映作品
深作欣二共同脚本・監督作品
出演:菅原文太、待田京介、渚まゆみ、小池朝雄、内田朝雄、地井武男、諸角啓二郎、八名信夫、室田日出男、三谷昇、藤山浩二、藤里まゆみ、小林稔侍、小林千枝、河合絃司、伊達弘、久保一、木川哲也、花田達、土山登志幸、太古八郎、高月忠、五野上力、城春樹、須賀良、谷本小夜子、清水照夫、城恵美、安藤昇
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