クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

文化祭1日目

2014-11-01 | 学校ごと

この3連休、各地の高校・大学で文化祭が繰り広げられているかと思いますが、

ご多分に漏れず、娘たちが通う高校・大学でも今日から始まりました。

高校は2日間、大学は3日間です。

今日は、下の娘の方に行っていました。

音楽高校なので、各クラスの出し物はすべて音楽。

各教室とも常に何かしらの音楽が奏でられ、

廊下も含めて、学校中まさに音楽で溢れています。

ピアノ専攻の子も、弦楽器専攻の子も、管楽器専攻の子も、声楽専攻の子も、

垣根を越えて、自由に友達と組んで、音楽を奏でます。

下の娘は、昨年に引き続き、今年もピアノ連弾。

お相手も昨年と一緒のYちゃんです。

曲は、今年の冬季五輪で浅田真央ちゃんがフリーの演技で使い、

すっかり有名になったラフマニノフのピアノコンチェルト第2番・第1楽章。

もちろん連弾用にアレンジされた簡単バージョンです。

この曲を本来の楽譜通りに弾くとなったら、それはそれは難しいことで、

そもそも手が相当大きくないと弾けません。

オリジナルに従順で、コンパクトにまとまったラフマニノフになっていました。

生徒のほとんどに共通のことだと思いますが、

レッスンで練習している曲との兼ね合いもあり、

なかなか文化祭用の曲の練習に時間を割くことができません。

娘も新しい曲の譜読みでアップアップしている時期に重なり、

ラフマの方は後手後手になっていたのですが、

なんとか間に合ったようです。

曲の最後の部分が特に難しく、一人崩壊して、

Yちゃんに迷惑をかけないかと心配していましたが、

今日はばっちり決まっていました。

よかった、よかった

ホールでは、推薦演奏会というものが行われましたが、

これはその名の通り、選ばれた優秀な生徒さんによる演奏会です。

サックス1名、ピアノ2名、声楽1名、ヴァイオリン1名。

その中でも、次元の違う素晴らしい演奏を披露したのが、

ヴァイオリンのAちゃんとピアノのFくん。

Aちゃんは、昨年、日本で最も権威あるクラシック音楽コンクールで

高校1年生にして2位に輝いていますし、

FくんはすでにCDデビューも果たしています。

2人ともクラシックの世界では有名人。

今日も、鳥肌が立つほど感動しました。

本当に、凄いとしか言いようがないわ。



写真がないなぁ。

昨日の一人お昼ごはん。



プラス、前日焼いたバナナマフィンも食べました。



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交歓演奏会

2014-10-26 | 学校ごと

土曜日は、上の娘の通う音大で行われたピアノ演奏会を聴いてきました。

交歓演奏会という名目で、

全国各地の音楽教室から選ばれた小中高生11名と、

付属高校1年に在学中で、15才にしてすでにCDデビューも果たしている

Fくんが出演しました。

また、ゲスト出演として1名だけ、ヴァイオリン演奏もありました。

これまでたびたびこのブログに登場している例のSくんが、

付属高校2年の時に第2位を獲得した日本で最も権威あるクラシックコンクール。

まさにあの2年前のコンクールで惜しくも入選となり(それでも十分立派なことですが)、

翌年再度チャレンジして、見事第1位に輝いた気骨の学生さん。

現在大学3年生(なんと音大ではない!)のOさんです。

このFくんとOさんの演奏をぜひとも聴きたくて、

最後の順番のお二人の出番に合わせて行ってきました

ピアノの世界ではすでに有名人だったFくんが、

今年度付属高校に入学してきたときは大騒ぎだったようなのですが、

ピアノの世界に疎い私は、彼の演奏はおろか名前さえも全く知りませんでした。

ようやく今回初めて聴く機会を得たわけですが・・・

激震です

こんな美しい高音部を聴いたのは初めてです。

というより、ピアノの音とは思えなくて。

何か違うもの、コロコロシャラシャラした綺麗な音を放つ別の楽器というか。

1曲目は、ショパンのスケルツォ第3番。

とても心地よい音楽で、素晴らしかったです。

2曲目は、リゲティの「悪魔の階段」。

この曲を聴くのは2回目ですが、よくわからないです。

相当難しい曲だろうというのはわかりますけど。

素人にはリズムがめちゃくちゃに感じられてしまいますし。

現代音楽だから不協和音も満載ですし。

私は嫌いじゃないですけどね。

しかし、これを15才の子が弾きこなすとは

優雅なショパンからの悪魔の階段だったので、かなり衝撃でした。

ヴァイオリン演奏は、

1曲目が、サラサーテのツィゴイネルワイゼン。

2曲目が、パガニーニのモーゼ幻想曲。

Oさんが第1位を獲得したコンクールのファイナリスト演奏で、

初めてOさんの演奏を聴いたのですが、その時もなんて綺麗な音なんだろう

と思いました。

男子ですが、線が細い印象の方で、その雰囲気のままの音色。

楽器を貸与されたので、たぶんその時の楽器とは違うものと思いますが、

やはり今回もとても優美で繊細な音でした。


演奏会終了後、娘たちと立っておしゃべりしていたところ、

ばったりE先生とお会いしました。

少しですが、お話ができて良かったです。

「○○○ちゃん、頑張ってますよ。」

と言って頂けました。



上の娘とお友達のヴァイオリンケース。



濃いピンク色、パステルピンク、黄色。

どれもかわいい



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小川典子ピアノリサイタル

2014-10-06 | 学校ごと

台風18号、猛威を振るったようですが、

皆さまがお住まいの地域は大きな被害などなかったでしょうか。

私が住む地域では、お昼前には過ぎ去り、あっという間に快晴となりました。

マンション住まいだと、窓をしっかり締めてしまうと、

外の音とは完全に遮断されてしまい、あまり様子がわからなかったりします。

夫はいつも通りの時間に家を出ましたが、娘二人は休校でした。



先週土曜日は、ピアノの演奏会に行ってきました。

娘たちが通う(あるいは通った)音大付属高校出身の大先輩で、

国際的に活躍されているピアニスト小川典子さんのリサイタル。

母校の記念ホールにて行われました。

素晴らしかったです。

エネルギッシュで、パワフルで、男前。

もちろん繊細で優しい旋律もとても音楽的に弾かれるのですが、

力強くすっきりとした一音一音がとても印象的で、終始圧倒されてしまいました。

曲目は、

ドビュッシー 前奏曲集 第1巻(全12曲)

滝廉太郎 憾

武満徹 雨の樹素描Ⅱ~オリヴィエ・メシアンの追憶に~

川島素晴 ピアノのためのポリエチュード「ノンポリ」

ベートーベン ピアノソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」


ドビュッシーがお好きなのだそうです。

12曲の中で、一般に知られているのは「亜麻色の髪の乙女」くらいでしょうか。

小川典子さんも、なかなか聴く機会がないことを承知で選曲、

「退屈してしまうかもしれませんが、頑張って聴いてくださいね。」

とお茶目な感じでお話しされていました。

話術にも長けていらして、曲の説明などもしてくださったのですが、

とても分かりやすくまた楽しかったです。

そんなドビュッシーも、演奏が素晴らしいので、惹きこまれてしまいました。

が、隣に座っていた下の娘は、またもや夢の中へ。

何度突っついてもダメだったわ

本人曰く、

「演奏が心地良すぎて、眠気を誘う。」

と。

休憩が入った後は、さすがに目も覚めて、しっかり聴いていましたけど、

仮にもピアノを勉強している身、もう少し貪欲な気持ちを持ってほしいものだわ。

小川典子さんのトークからは、

母校にとても愛着を持っていらっしゃる様子が感じられました。

後輩であるこの学校の学生・生徒たちに何度となく温かいメッセージを送っていました。

滝廉太郎の「憾」も、武満の「雨の樹素描」も初めての曲でしたが、心打たれました。

川島素晴のポリエチュードが、これもまた初めて聴きましたが、

ものすごくおもしろかった!

これ、ほんとびっくりですよ!

ショパンのエチュード数曲の数フレーズが散りばめられていて、

あれ?これショパンだ!と思うと、次の瞬間にはもう崩れ去っているというパターン。

びっくり箱みたいで、とても気に入りました。

最後は、ベトソナ23番「熱情」。

まさに熱情ですよね。

小川典子さんにぴったりの作品。

実際、ベートーベンが一番好きな作曲家なのだそうです。

初期も中期も晩年も、どの時代のベートーベンもすべて好きなのだそうです。

過去の人物に会わせてあげると言われたら、間違いなくベートーベンを選ぶと。

「きっとかなり変なおじさんだと思う。」とおっしゃっていました。

アンコール曲もすごかった!

これだけのボリュームを非常にパワフルに弾いた後だというのに、

これまた激しく難曲の、ラフマニノフのエチュード。

「ピアノを学ぶ学生・生徒たちのために」っておっしゃっていました。

「途中で崩壊したらごめんなさい。」とも言ってらっしゃいましたが、

もちろんそんなことはなく、どこまでもパワフルで素晴らしい演奏でした。



常に冷蔵庫に在庫のあるブルガリアヨーグルト。

今パッケージの復刻版が出ているのですね。

2009年。





1996年。





1981年。





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溢れる才能

2014-06-10 | 学校ごと

先週土曜日は、午前中に後援会総会、午後に交歓演奏会がありました。

どちらも高校の行事ですが、開催場所は大学です。

大雨の中、行ってきました。

総会は、先日の役員会でのリハーサル通り、滞りなく終了。

まあ、ここで異議を唱える人はなかなかいませんよね。

いたら困る。

お昼ごはんは、同じクラスの役員さんたちと一緒に。

かなり雨も降っているし、学食で食べようと話していたのですが、

学生で溢れていたので、大学近くの和食屋さんで。

隣のクラスの役員さんとも一緒になって、10人でのお食事会となりました。





午後からは、交歓演奏会。

この音校のほか、4つの音高からそれぞれ選ばれた生徒達が演奏しました。

ピアノ独奏、ヴァイオリン独奏、フルート独奏、弦楽四重奏など。

この音高からは、昨年、日本で最も権威ある音楽コンクールで、

高校1年生ながら第2位に輝いたAちゃんも登場。

ここに参加できる子達は、全員超高校生級なわけですが、

彼女は全く次元の違うレベル。

圧巻でした。

実に男前でかっこいい演奏。

最後に弾いた、G大付属の子もまた素晴らしかったです。

彼女も、昨年、日本で最も権威ある音楽コンクールで、

高校1年生ながら入賞。

並み居る才能溢れた音大生や音大学院生に混じり、

最年少の高校1年生にもかかわらずファイナリストとなり、

競演した2人です。



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卒業演奏会

2014-03-17 | 学校ごと

土曜日、娘たちが通う音大付属高校の卒業演奏会が行われました。

学年末実技試験で選ばれた成績優秀者上位7名が、

大学の記念ホールで演奏を披露しました。

今年は、ヴァイオリン2名、ピアノ1名、クラリネット1名、

声楽1名、サクソフォーン1名、フルート1名が選ばれました。

どの演奏も素晴らしかったです。

個人的に特に印象的だったのは、ソプラノ独唱。

ホールにビンビン響く圧巻の歌声、そして豊かな表現力。

人間業とは思えないあの圧倒的な声量を持つ美声は、

彼女の小柄な体からいったいどのようにして生まれるのかしら。

身じろぎもせず魅入られるように聴き入り、

もっと聴き続けたいと思いました。

ヴァイオリンのMくんの演奏もとても良かったです。

バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタという難曲中の難曲を、

先生に反対されながらもどうしても弾きたいという強い思いで

卒業実技試験曲に選び、先生の予想を超える完成度にまで持って行ったMくん。

まずはその意志の強さ、向上心、努力に脱帽です。

卒業実技試験でも聴いて感動した私ですが、

今回さらに練習を重ね進化した彼にまたまた感動してしまいました。

無伴奏曲なので、舞台の真ん中に一人立って演奏するのですが、

弾き始めるともう完全に彼の世界。

モーツァルトのような人を幸せな気分にさせる曲とは

対極の位置にある曲だと思うのですが、

私は断然こういう曲が好きなので惹き込まれます。

違うか。

曲は関係なく、彼の演奏に惹き込まれます。

実際、姿勢良くまっすぐに立つ彼の周りに青いオーラが見えた気がするし。

弾き終わってからしばらくの間、

彼は脱力したまま、なかなか自分の世界から出て来なかったんですね。

それは観客みんながわかっていたので、固唾を呑んで見守っていました。

やがて、ふっとこちらの世界に戻ってきて、笑顔でお辞儀をしたので、

そこでようやくみんな大きな拍手を送りました。

鬼気迫るものを感じました。

トリを務めたのは、ヴァイオリンのSくん。

彼は今回ちょっと精彩を欠いていました。

ここ数日高熱を出して体調を崩していた中、

Sくん本人のリサイタル、海外遠征があって、

それらを気力でやり遂げた直後だったので、

練習不足だったみたいです。

とはいえ、素晴らしい演奏であることに変わりはないですけどね。

でも、なんて言うのかな、

いつものキラキラした輝きが全くなくて、ちょっと残念でした。

この週の火曜日に行われた彼のリサイタルには、

上の娘も夫も聴きに行ったのですが、

最近貸与されたストラトヴァリウスを早くも使いこなして、

堂々とした素晴らしい演奏だったそうです。



アナ・スイのタオルハンカチ

   



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