クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

聖イグナチオ教会

2021-07-29 | 日記

昨日の続き🍉

公園を抜け、四谷方面に向かいました。

正午近くの真夏のギラギラ太陽が容赦なく照り

付ける中、一体何と戦っているのか、3人で照り

返しの強いアスファルトの上を歩き続けまし

た。

途中コンビニで買ったカップ入りのロックアイ

スを口に放り込みながら。

上智大学の正門にたどり着きました。

受験シーズンになると報道番組などで見かける

お馴染みの景色。

なるほど、ここかーと思いながら写真を撮り、

この大学出身の弟に送りました。

「おー、1号館! なんで?」

とすぐに返信がありました。

正門のお隣は、聖イグナチオ教会。

一見して教会とはわからない外観。

足が勝手に建物に向かって動いていました。

え?まさか入るの?といった面持ちで娘たちが

付いてきました。

勝手に入ってもいいものなのかわからなかった

のですが、男性がドアを開けて中に入られたの

を見て、私たちも続いて入ってしまいました。

おそらく正午から何かしらの礼拝が行われてい

たようです。

高齢の外国人神父が祭壇に立ってお話をされ、

ちょうどそれが終わった時のようでした。

おそらくは「皆で祈りましょう。」とお話を締

め、祈りの時間に入ったように思いました。

神父も祭壇を降り、着席されました。

私たちも、一番後ろの席にディスタンスをとっ

て座りました。

参列者は、私たちを入れても10数人ほど。

神父がどんなお話をされたのかは全くわかりま

せんでしたが、その後はただひたすら黙祷なり

瞑想なりするための時間だったようです。

私がフランス駐在時代に数え切れないほど見て

きたロマネスクやゴシックとは全く違う新しい

時代の明るく柔らかなイメージの聖堂。

正面の壁には金色のイエスキリスト像。

両手を広げ、優しく、慈しみ深く、祈りに来る

全ての人を受け入れてくださっているような…

そんなふうに思いながら見つめていると、私自

身に急な変化が。

自分でもわからない何かを感じて突然涙が溢れ

てきました。

神仏の前でこういうことは、これまでにもなく

はなかったので、別段驚くことではなかったの

ですが、涙を流すだけでは終わらす、しゃくり

上げるように激しく泣いてしまったことには最

早自でも訳がわかりませんでした。

少し離れていたところに座っていた娘たちも驚

いて近寄って来ました。

特別ストレスを溜めていたわけでも、悩みを抱

えていたわけでも、辛い思いをしていたわけで

もなく、むしろ日々健康に困難もなく暮らせて

いることへの感謝しかなかったので、本当に困

しました。

こんなしゃくり上げるような泣き方をしたのは

ちょっと記憶にないです。

しばらくしてそれも治り、黙祷の時間が終わる

までには心も落ち着きました。

どうしてこんなふうになったのかは結局のとこ

ろ不明ですが、黒アゲハ蝶はスピリチュアルの

世界では神の使いとされているそうなので、な

んらかの意味があってここまで連れて来られた

のかなという気もします。


米粉を使ったチョコチップマフィン。