クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

お盆休みの1日 その3

2021-08-16 | 日記

昨日の続き🌻

12点のステンドグラスは、1889年にロンドンの

工房で製作され、エピファニー修道院のチャペ

ルにあったものだそうですが、建物の朽化に

より、こちらの聖公会が無償で譲り受けたとの

ことです。

12枚のステンドグラスは、イエス・キリストの

生誕を祝う物語を表現しており、12枚がそれぞ

大切なモーフとなっています。

その中に、イエス・キリストへの3つの捧げ物を

手にした3人の博士の姿もありました。

3人の博士には思い出があります。

中学校の入学式は、それまでの私の狭い世界観

にはなかった完全に新しい世界でした。

礼拝堂の厳かな雰囲気、パイプオルガンの音

色、聖歌、聖書…目に入るもの、耳に入ってく

るもの、全てが衝撃でした。

そこで聖歌隊というものにも出会いました。

祭壇上で、赤と白のサープリスを身に付け、美

い声で歌う姿は、私にはまさに天使に見えま

した。

あの場所で歌う人になりたい!と思いました。

入学後、オーディションを受け、無事聖歌隊の

一員となることができました。

クリスマスの時期になると、毎年中学3年生が聖

劇と呼ばれるキリストの生誕を祝う歌唱劇を行

います。

ソロパートがある役は、聖母マリア、ヨセフ、

3人の博士。

オーディションを受け、私は3人の博士の1人に

選ばれました。

今でもよく覚えていますが、深緑色のゴブラン

織のような厚い布で作られた衣装とターバンの

ような帽子を身に付け、乳香を入れた道具を手

にして歌いました。

歌詞もよく覚えています。

「乳香ささげ 伏して拝(おろが)み

 祈りと讃えを ささげまつらん

ああ 輝く星よ 奇(く)しき光よ

 我らの行く手を 照らし導け」

ステンドグラスの中に、乳香を持った人物を

にした瞬間、こうした記憶が一気に呼び戻され

たのでした。



GO ピーチフラペチーノ。