Urayasu-522

葉月の読書①❤｜目から鱗をひっぺがしてくれる：①『動物たちは何をしゃべっているのか？』（山極寿一・鈴木俊貴共著、集英社、2023年）、②『犬は「びよ」と鳴いていた』（山口仲美著、光文社未来ライブラリー、2023年）｜｜役に立つ人が役立たずで、役立たずが役に立つ？企業営利の役には立っているが、地球にとっては役に立たないどころか、むしろ地球温暖化（熱射化）を後押しする仕事に汗だくになりながら日々精進している。巡り巡って地球を破壊している恐れのある職業と生活方式について自分のことも含め再考する。酷暑に耐え忍ぶことを賛美していても意味がないので、現にまともに棲めない国や地球になりつつあるという認識を強めたい。冷房なしでは誰もが熱中症で死に至る可能性があるという事実を、もっと重大事として捉えたい。この猛暑の中、大地震が来て長期停電したらどうなるのか想像するだに恐ろしい。天気予報は熱中症アラートは報じるが、なぜ気象専門家の立場からもっと根源的な危機感を示さないのか。専門家やマスコミが「不安を煽ること」に過敏になりすぎて、不安を語らずにいることの方がずっと危険。楽観的観測ではなく、ごくまともな悲観的予測こそがリスク管理の要諦。秋冬が来て、涼しく、あるいは寒くなっても、喉元過ぎれば「暑さ」を忘れるにはならないこと。地球環境は人間が克服するべき対象ではなく、屈せざるを得ないもの。｜未購入必読予感之書：『現代気候変動入門』（アンドリュー・E・デスラー著、名古屋大学出版会、2023年）