「石の上にも3年」の「3年」は実際の3年ではなく、長い期間の比喩ですが、「3年頑張れば、何らかのプロになれる」と誤解されることもあるので、やはり期間は長くしておいたほうが良心的です。因みに、3年間で習熟できる技術ってやはり単純な作業であり、他の人に取り換えがきく部類の仕事だと思います。無論、だからええとか悪いとかという話ちゃうねんけど、人と差別化を図ることは難しい仕事です。3年間、一つのことに集中して頑張れる人なんていくらでもおるし。一方、下積みは5年から10年、あるいはそれ以上かかるけれど、後々、差別化につながる仕事というのが確実にあんねん。若い人にはできればそういう息の長い職業を目指してほしいものです。／／お客さんといっしょに自分の店を育てたいという発想を持つ古本屋の若い店主と、自分もその店の書棚に合った本を売ってこの古本屋を育てたいという発想をもつお客が出合うと、面白いことが起こる。
