A whiSper Of memOrieS

☬Murmure de mémoire☬

Urayasu-584

2024-07-09 | Urayasu
世事と喜怒哀楽を共にするのは一旦止めて、いつもの席に就くと、心の声さえかまびすしく思えてきた。開け放った窓から聞こえてくる鳥と虫の鳴き声、足元のクッションの上で丸まっている犬の寝息、自分の臓器の音にも耳を澄ます。あまりにもいろいろな音を感じてちょっと驚く。|

スマホではなくて、浮雲の移ろいを見上げる時間が、生と死のたしかな感覚を呼び戻してくれる。|死はきっと青空のようなところにある。|

自宅の本棚に、ひと昔あるいはそれ以上前に出版された本が並んでいる。それらの本のページの中にも、ここ数年の間に購入した本に負けないぐらいの、心に響く言葉が眠っているはず。「眠っている」なんて言ったが、眠らせていた張本人は自分だ。ふと、「私を手に取ってページを捲ってみたらどう?」、と訴える声がしたような気がしたので、少し黄ばんだその本を本棚から抽き出す。そして、前回いつ手に取ったのかも覚えていない本の中の世界を、再び歩いてみた。|

「自分に疲れたな」と感じたら、自分の身の回りのしばらく見過ごしていた楽しい事や物に目を向け、意識を放ち、一息つくようにする。|
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