「アーティストはマニュアルどおりに対処することを嫌う。先に目標を設定し、そこから逆算して今なすべきことを知る、といったやり方をしない。じぶんが何をしようとしているのか判然としないまま、「感覚」という名の身体の知性をたよりに、世界を、時代を、まさぐろうとする。」(鷲田清一、2018年3月23日、東京新聞夕刊)/かつて、仕事を通じてアーティストと身近に接する機会が多かった時期がある。すばらしいアーティストの多くは、社会的な脱線を繰り返し、一般常識や偏見と闘いながら生き抜いてきているので、破天荒であったり、性格の良し悪しも判りにくい場合も少なくない。人間性はひとまず度外視して、純粋に作品のみと向き合えばいい。//BGB:『見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録』(横尾忠則、ちくま文庫、1997年)
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