<携帯、スマホ、そして本のこと> 携帯電話を使い始めたのは97年頃だったと記憶しています。ご存知の方も多いと思いますが、当時の携帯は大きめのペンケースなみのサイズで、固定電話の受話器を持ち歩いているような感覚でした。いまやスマホはますますコンパクトになり、PC化し、隔世の感ですね。//ご多分にもれず、私もスマホのヘビーユーザーです。スマホ依存かもしれません。ただ、ゲームはやりません。/電車の中では、自分でメモしておきたいことがある時以外は、なるべくスマホは見ずに本を読むように心がけています。メールチェックはしますが、暇つぶしのためのネットサーフィンはやらないように心がけています。/携帯電話を長年使っていて思うのは、スマホ全盛の時代にあって、本の重要性がますます増しているということです。/多くの本の具体的な内容は、ネットでいくら検索してもまず出てきません。たしかに、Kindleなどの電子書籍もありますが、そのコンテンツは売れ筋が中心で、専門書などはほとんどカバーされておらず、書籍の代わりにはなりません。もちろん、電子情報には有益なものがたくさんありますし、本の体裁をなすものがすべて有用だとも思いません。ただ、書籍にどんなことが書いてあり、ネット空間にはどんな情報が存在しないかは、実際に本を読んでみないことにはわかりません。/スマホは劇的に便利になりましたが、ネット空間の情報はまだかなり限定的です。だから、漠然と「使われる」のではなく、あくまで能動的に道具として使いこなすという姿勢が大事だと思います。/さもないと、巷でも言われるように、確実に××になってしまいそうです。/自戒の念を込めて。//BGB:『スマホ廃人』(石川結貴著、文春新書、2017年)、『スマホが神になる』(島田裕巳著、角川新書、2016年)
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