「振り返り記事に戻りま~す。写真は記事とは関係ない、昨日の午前中のものです。仲良く遊べました」
マロは我が家にやってきたときからのカミカミ犬。 『その4』でも書いたが、しつけ教室では『噛んできたら部屋を出る』とか『背中を向けて無視する』とか言われてきたが、それをやっても効果がなかった。部屋を出たって、淋しい思いなんかしないでひとりで遊ぶし、背中を向けて無視しようとしても、「相手をしてくれるまで噛んでやる」みたいな勢いでますますエスカレートした噛み方になってくるし。 歯が生え替わったら落ち着くかと思ったがさっぱり。 しかも、マロが大きくなり、クロマロがマジ喧嘩になりそうになって、2頭を引き離そうとしたときマロに噛まれて流血なんてこともあった(←私が)。 他犬とは遊べるのに、なぜ同居犬とはうまくいかないのか。シニアとパピーという年齢差と相性なのか。
コロクロはガウガウ言いながら追いかけっこしていることは毎日のようにあるが、それは遊びで喧嘩をしたとこはない。 コロマロの場合は、マロがしつこいとコロは怒るが、相手にしたくないのですぐにその場から逃げてしまう。 『君子危うきに近寄らず』ということろか。 が、かえってそのせいで上下関係の決着はいつまでたってもつかない。
クロマロの場合、どちらも引かないことがある。 クロに本気で叱られたときマロが本気で返そうとしたことが過去に2度あって、そのときはマロの声が変わったため、危ないと思って引き離そうとして噛まれている(←私が)。 同居犬の上下関係は犬同士が決めると言われる。 実際そうだと思う。 が、3ワンがうまくいかなくて、ネットで仲良くなれない同居犬のことをいろいろ調べたり、獣医さんや知り合いや幼稚園で話を聞いているうちに、本気喧嘩になった場合、完全に修復不可能な関係になったり、どちらかが噛まれて大怪我ということがあるということもわかった。
先住犬がフレンドリーな子でも、あとできた子との相性が悪くて大喧嘩をし、ひどい怪我をした話も聞いた。 なので、上下関係を完全に犬同士に任せるのではなく、相性が悪いような場合は、飼い主が間に入ることも必要とのこと。クロマロは、なんとかお互いが怪我する前に、クロの怒りの形相にびびって(?)マロが凹んで上下関係はついたようだ。なのでマロは、今でもクロにしつこくからんだりすることはあるが、ちゃんとクロの様子を見て、これ以上やったらマズイというところを見極めることができるようになった気はする。
マロを迎えてから、いろいろしつけについて本を読んだりネットで調べたりしているが、同じ事に対してでもしつけのしかたが全く違う事が書かれていることがある。 なので、どの方法がその子にあっているのかは、試してみないとわからないことだと思う。 人でも犬でも性格はそれぞれ違うのだから、ある子には効果のある方法でも、ある子には逆効果だったりすることだってある。 『噛む』事に対して、たたいたりマズルをつかむと、さらに攻撃的になるというのは、いろいろなところで言われていることだ。 が、コロを迎えた10年ほど前は、マズルをつかむという方法も本についていたこともある。
マロが1歳の誕生日を迎えたとき、いつまでたっても噛んでくるなら(←血が出るような噛み方ではないが、甘噛みの強い感じ。遊んでいる途中で興奮したり、思い通りにならないとき)、実力行使だと思い、マズルをつかんで叱ることにした。 私も本気だったので、噛んでこようととすることに負けるつもりは全然なく、絶対に噛まれる前に『NO』と言ってマズルをつかんでいた。 が、やっぱりこれは逆効果だった。つかまれることでますます興奮し、目つきが怖くなった。信頼関係はないという方向に行きそうになり始めていたかもしれない。そんなとき、私とマロを救う、ある魔法の言葉と出会った。
つづく