また、栗を頂きました。今回は栗の皮をむくのに利用した「かわとり包丁」を紹介します。
栗の皮をとるのに、いろいろ方法があるかと思いますが、この包丁は以前勤めていた医院の
お祖母ちゃんから勧められたものです。型はスマートではありませんが、使ってみると
思いのほか使いやすいのです。「かわとり包丁」との名前の通り、リンゴの皮むき、芋の子の
皮むき等、果物や野菜の「皮とり」に使える優れモノです。造っている所は「石川県鶴来町」の
鍛冶屋さん。鶴来町(現白山市)は加賀藩代々の御用鍛冶を多く輩出した町で「かわとり包丁」は
江戸時代に刀工たちが余暇のつれづれに考え出した物だそうです。江戸から明治に移るにつれ
刀鍛冶から野鍛冶に転向し、農器具や山仕事用の刃物を造る「鍛冶屋」さんとなりました。
昔は村や町ごとにいた「鍛冶屋」ですが、今ではここ鶴来町と能登町ぐらいにしかみられません。
貴重な刃物、大切に使いたいです。
ハナナス(花茄子)
一見ミニトマトのようにも見えますが茄子です。食用ではなく観賞用として栽培されたものです。