シマノ鈴鹿ロード、初日のチームTTは悪天候で中止に 選手たちは国際ロードに備える
夏の終わりのビッグイベント『第31回シマノ鈴鹿ロードレース』が、今年も三重県・鈴鹿サーキットで幕を開けた。ヨーロッパ遠征から帰国後、最初のレースとなるシマノレーシング、初日の8月23日は5人の選手がチーム・タイムトライアルに出走予定だった。選手たちは組み上がったばかりのTTバイク「ジャイアント・トリニティ」の調整やウォームアップを行っていたが、昼前から突然の豪雨と雷が鈴鹿サーキットを覆う。この結果、チームTTを含む午後のレースはすべてキャンセルとなった。
チームTTに出走予定だったシマノレーシングの選手たちは再びローラー台で汗を流し、明日の国際ロードに備えた。国際ロードに向けた選手たちのコメントは、以下の通り。
吉田隼人
「優勝しかないです。このレースは3回目だけど、去年は悪くなかった。今年はどういう走りになるかまだわからない。調子はヨーロッパに行って少し落ちたけど、もう戻ってきたので、勝負できると思う。明日のことを考えれば今日のチームTTを走った方がよかったけど、その分、ローラー台でトレーニングできたので問題はない。自分の力を100%出せれば、勝てると思う」
入部正太朗
「ホストチームとして、勝ちに行く走りをしなければならない。スプリントの可能性があるので、吉田選手、畑中キャプテンが勝負できるように、いいアシストができればいい。逃げが決まる可能性もあるので、決まりそうな逃げには自分も入って、小集団のスプリントで勝ちに行く。もっと少ない人数の逃げのときは、捕まえにいく。毎年、外国人招待選手が強いので、チームとして局面、局面で役割分担して勝たないといけない」
野中竜馬
「大事なレースなので勝ちを狙って、自分でも逃げのチャンスがあれば動いていきたい。基本はアシストになると思うけど、決まりそうな逃げにはどんどんトライしていきたい。このレースは3回目だけど、展開はハイスピード。距離は短いけど、中だるみすることがないので、見た目以上にきついレース。ヨーロッパ遠征では後半戦で調子が上がってきた。帰ってきて日本の暑さに少し苦しんでいるけど、調子が合えばいい走りができると思う」
ロー・ダレン
「チームをサポートしたい。逃げを捕まえて、チームをひとつにまとめて、ラスト数周はアタックをカバーするのが自分の仕事。鈴鹿は去年も走ったことがあるけど、デンジャラスなコース。コーナーは難しいし、ストレートは風が強い。短いレースなので、前に留まることが重要だ」
木村圭佑
「シマノにとっては、この大会は一年の中でも勝ちたいレースのひとつ。このレースは初めてで、アマチュアのときも出たことない。鈴鹿は走ったことがあるけど、スピードが出てきついし、上りもある。しっかりチームとしてレースを作れば、いい結果が出せると思う。自分の調子はいい方だと思うので、しっかり勝ちを狙うチームの動きをしたい。チームにも勝てる選手はいるので、チャンスはあると思う」