第31回シマノ鈴鹿国際ロードレース
畑中勇介が3位表彰台
第31回シマノ鈴鹿国際ロードレース 2014年8月24日(日)
三重県 鈴鹿サーキット 5.81kmx10周=58.1km
参加選手/ 畑中勇介、吉田隼人、入部正太郎、野中竜馬、ロー・ダレン、木村圭佑、西村大輝、横山航太
※スタートに並ぶシマノレーシングの選手たち
2日間のシマノ鈴鹿ロードレースを締めくくるメインイベント「シマノ鈴鹿国際ロードレース」が三重県・鈴鹿サーキットで行われた。
このレースは、ジャイアント・シマノ、BKCPパワープラス、BMCディベロップメントチームの海外招待選手、そして国内プロ選手、実業団選手など約170人がエントリーするレベルの高い戦い。ホストチームであるシマノレーシングは、椎間板ヘルニアの手術からの復帰戦となる西村大輝を含め、8人のフルメンバーで参戦。畑中勇介または吉田隼人のゴールスプリントで勝負する作戦で臨んだ。
午後から降り始めた小雨が次第に強くなる中、10周のレースはスタート。序盤は様々なチームがアタックを仕掛けるが、決定的な逃げが決まらないままハイペースで進み、集団の人数が少しずつ絞られていく。
シマノレーシングからは4周目に野中竜馬、6周目には西村が6、7人の逃げに加わるが、集団は大きなタイム差を許さず、何度もレースは振り出しに戻る。
7周目、キャプテンの畑中、清水都貴(ブリヂストン・アンカー)ら有力選手を含む6人が新たに飛び出し、集団に一時20秒近くのタイム差を開く。
※シマノレーシングは作戦通り中盤ペースを上げ畑中を先頭集団に送り込む。
しかし、メイン集団も宇都宮ブリッツェンや海外招待チームなどがペースを上げ、残り1周に入る手前でこの逃げも捕まえる。
その直後、シマノレーシングが集団をコントロールし、ここから野中がアタック。野中が捕まると、ジェイコブ・ノバック(BMC)が新たにアタックを仕掛ける。シマノレーシングの入部正太朗が必死に追走するも、ノバックの強力な走りにはなかなか届かない。
結局、ノバックがそのまま逃げ切って、優勝をつかんだ。入部はゴール手前で捕まり、2位争いは5秒遅れの集団でのスプリント争いに。先ほどまで逃げていた畑中がスプリントに挑むが、アルノー・グラン(BMC)に僅差で敗れ、3位となった。BMCは1-2フィニッシュとなり、シマノ鈴鹿国際ロードは昨年のイグナチオ・モゼールに続く2連覇となった。
※3位フィニッシュする畑中選手
畑中勇介
「僕は勝ちたかったけど、向こう(BMC)が負けなかった。最後の集団ゴールに負けたのが悔しかった。逃げなければいいスプリントができたかもしれないけど、100%を目指して7、8割はできたので合格点。チームはまだ若いんで、今日は僕が逃げもスプリントも両方やったけど、これからはみんなで分担できればいい」
入部正太朗
「最後は集団をまとめようと思って追走したけど、(BMCのノバック選手に)追いつけなかった。あそこは追いつかないとダメな展開だった。チームとして最後はスプリントを考えて、ああいうアタックをさせないために集団を伸ばす動きをしていたけど、野中が捕まった後の下りで行かれてしまった」
西村大輝
「前半は何度かアタックに反応できてアシストの役割を果たせたので、復帰戦としては上出来。一度逃げが決まりかかって、愛三の西谷(泰治)さんも一緒だったので行けるかなと思ったけど、難しかった。腰はまだ万全じゃないけど、手術後に比べると全然よくなっている」
野寺秀徳監督
「雨で集団が伸びてサバイバルな展開になった。シマノレーシングの選手たちはつねに前で展開して、不利な状況じゃなかった。最後はジェイコブ選手が飛び出して、単独で入部が追走したことで、後続の集団に有利に働いた。勝ちを目指して勝てなかったので、相手の力を認めるしかない。ベストを尽くした結果の3位。ヨーロッパのアマチュアトップの選手たちなので、強いのが当然。雨のレースではつねに前で展開することが大事で、それができる畑中は強かった。西村もトレーニングはいい感じでできていたし、攻める気持ちが強い選手なので、予想通り力強く走ってくれた。すばらしい復帰戦だった」
【国際ロード・リザルト】
1.ジェイコブ・ノバック(BMC)1時間14分44秒06
2.アルノー・グラン(BMC)+5秒45
3.畑中勇介(シマノレーシング)+5秒46
4.福田真平(愛三工業レーシングチーム)+5秒88
5.大久保陣(宇都宮ブリッツェン)+5秒90
6.エドワード・プラド(マトリックス・パワータグ)+5秒90
26.入部正太朗(シマノレーシング)+11秒26
29.西村大輝(シマノレーシング)+13秒57
30.吉田隼人(シマノレーシング)+13秒77
31.野中竜馬(シマノレーシング)+14秒97
42.ロー・ダレン(シマノレーシング)+1分12秒38
47.木村圭佑(シマノレーシング)+1分13秒65
65.横山航太(シマノレーシング)+7分46秒17
リザルト