Jプロツアー栃木ラウンド『那須塩原クロテリウム』にて中井唯晶が勝利しました。
『JPT那須塩原クリテリウム』
【開催日】2019/06/08(SAT)
【開催地】那須塩原駅前特設コース
【レース】13:40スタート(56.7㎞=2.1km×27laps)
【出場選手】木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶 https://jbcfroad.jp/race/18/
東北新幹線の駅でもあるJR那須塩原駅前の公道を使用した『那須塩原クリテリウム』は1周2.1㎞のショートコースを27周回するクリテリウムレース。コースはフラットながら短時間の中に3つのヘアピンコーナーと2つの直下コーナーで構成されるT字型コース。コーナーでのストップ&ゴーだけでなくアタックも繰り替えされる事から集団内に位置してもメリットは多くなく、昨年は山岳コースを走っているかのうようなサバイバルなレースとなった事から先手が必須を打つことが必須条件となります。
シマノレーシングは5月の連戦の中で故障者等を抱え、5名でのスタート(6名エントリーが可能))となりチーム力に不安を抱えながらのスタートとなります。
レースは序盤の攻防から13名ほどのエスケープグループが先行、ここに木村圭佑、中井唯晶が入りました。このエスケープをメイングループが捕まえようとする直線に更にアタックを仕掛けた5名が抜け出します。
この動きにも木村と中井はしっかりと反応、鈴木龍選手&阿部嵩之選手(宇都宮ブリッツェン)オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)と共に5名の先行集団が出来ました。。エスケープは数的に不利な状況にも見えましたが先頭5名は交代を繰り返しハイペースを刻みます。一方で後方大集団は20-40秒ほどの差で追いますが、チーム間での細かな駆け引きがショートコースでは推進力のロスをまねき中々差は縮小しません。
逃げ切りをほぼ確定させた先頭集団では動きが出始めますが大きく崩れず、ラスト1周回に入る手前で木村圭佑がアタックを開始、後方集団に数秒の差をつけます。これをライバルが追走。この日最も警戒していたオールイス選手も木村を追走する事で力を使います。木村は何度か加速を繰り返しライバルから力を奪い続けます。キャッチされるタイミングでも急速に身を交わし、追走するライバルに僅かなメリットも与えず。
最終コーナーに。ラスト150メートル後方から一気にスプリントを開始した中井の加速に反応できた選手は無く、中井唯晶がエリート1年目にして見事Jプロツアー初勝利をあげました。
▲他を寄せ付けないスプリントで初勝利をあげた中井唯晶 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
▲完璧なアシストをこなした木村キャプテンが中井の勝利に歓喜する Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
▲中井はエリート1年目のルーキー、今後の飛躍に期待がかかる。 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
チームとして今期公式初となる勝利は、素晴らしいチームワークによって生まれました。 結果 JPT 56.7km 1位 中井唯晶(シマノレーシング) 1時間19分59秒 2位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) +0秒 3位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) +0秒 4位 木村圭佑(シマノレーシング) +4秒 5位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +9秒 6位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +44秒
敢闘賞
オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
中間スプリントポイント
5周回完了時、10周回完了時 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
15周回完了時 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー
岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
『JPTやいた片岡ロードレース』
【開催日】2019/06/09(SUN)
【開催地】矢板市石関周辺特設コース
【レース】11:50 レーススタート(85.6㎞=10.7㎞×8Laps)
【出場選手】木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶 https://jbcfroad.jp/race/48/
栃木ラウンド2日前は矢板市片岡駅前をスタート&ゴールとする10.7㎞のコース。コーナーとアップダウンが連続しながらスピーディーな展開が生まれるレイアウトです。序盤からアタックが繰り返され、木村圭佑を含む6名が抜け出し差を空けますが、那須ブラーゼンらがハイスピードで追走し木村圭佑らは集団に引き戻されます。
▲湊諒も要所で反応しエスケープを試みる Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
▲TOJのクラッシュから復帰した黒枝咲哉 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
この後の動きで横山航太を含む7名が抜け出します。メンバーは、横山航太(シマノレーシング)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、オールイス・アルベルト・アウラール&ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、今村駿介&窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)、渡辺歩(日本ナショナルチーム)。
ここにメンバーを送り込んだメイングループは一気にペースダウン。
差は広がり逃げ切りはほぼ確定しました。
『攻撃の掛け合いだった』と横山がいう先頭グループは、アタックを繰り返しながらもハイスピードで進みゴールへ近づきます。
▲後半できた横山含む7名の先頭グループ。 Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
▲横山は健闘しながら5位でフィニッシュ Photo:Satoru Kato (http://www.cyclowired.jp/)
残り1㎞を切り、後方から一気に仕掛けたのはブリヂストンの今村選手。5月に行われた宇都宮ロードレースを制した時と同じタイミングで加速します。横山はこれを追い加速しますが他選手も反応。今村選手がそのまま逃げ切り見事優勝、横山は5位にとどまりました。
チームは定員を3名欠く5名での参加ながらもレース全体を通しアクティブに展開。
若い選手の活躍で収穫を得た2日間となりました。
結果
JPT 85.6km
1位 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1時間58分30秒
2位 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
3位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) +0秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +0秒
5位 横山航太(シマノレーシング) +1秒
6位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +3秒
敢闘賞 津田悠義(日本ナショナルチーム)
中間スプリントポイント
2周回完了時 横山航太(シマノレーシング)
4周回完了時 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
6周回完了時 近谷涼(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
Jプロツアーリーダー
オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)