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【Report】東京2020テストイベント「READY STEADY TOKYO」入部正太朗がチャンピオンジャージ初披露、湊諒が19位

2019年07月22日 | レースリポート・動画

東京2020テストイベント「READY STEADY TOKYO」自転車競技(ロード)UCI1.2

7月21日(日) 12:00- 189km (パレード10㎞+179㎞)
開催場所:スタート:武蔵野の森公園(東京都)         
       フィニッシュ:富士スピードウェイ(静岡県)

出走選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、中井唯晶

来年に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック。その自転車ロードレースのテストイベントが7月21日に開催された。コースは、本番の東京五輪のコースから一部をカットした179km。東京都府中市の武蔵の森公園をスタートし、西に進んで神奈川県に入り、道志みちの長い上りを経て山梨県へ。富士山麓の篭坂峠、三国峠、富士スピードウェイを周り、最後は再び静岡県小山町の富士スピードウェイに入ってゴールする。ツール・ド・フランスの山岳ステージを思わせるような厳しいコースでもあり、またUCIカテゴリー2.1にも指定され、UCIポイントを賭けた争いも注目となる。

出走したのはフランス、イギリス、イタリア、ベルギーなどナショナルチーム10チーム、シマノレーシングをはじめとする国内外のコンチネンタルチーム10チームの計20チーム95選手。特にイタリアは世界最高峰のUCIワールドチームでも活躍する選手が来日し、五輪さながらの強力な布陣で臨んだ。

シマノレーシングは、先月末の全日本選手権ロードレースでタイトルを獲得し、東京五輪出場を目標に掲げる入部正太朗がチャンピオンジャージをまとって初出走。同じく全日本で4位に入った好調のクライマー湊諒をはじめ、木村圭佑、横山航太、中井唯晶の5人でスタートラインに立った。


▲この日がチャンピオンジャージを纏初のレースとなった入部正太朗  Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)


▲スタート地点には多くの観客が Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)


▲スタート前の紹介を受けるメンバー Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)

天候は曇りだが湿度が高く、蒸し暑さが選手にとって厳しいコンディションとなった。集団は公園内の道路をスタートし、府中市の大國魂神社前などをパレードラン。多摩川を越えたところでリアルスタートすると、横山らがファーストアタックを仕掛け、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)らと4人の逃げ集団を形成する。

しかし、メイン集団もこの逃げに大きなリードを与えず、道志みちに入ったところで海外勢を含む約20人の強力な追走集団が飛び出す。シマノレーシングの中井もこの動きに対応する。追走集団は逃げ集団を吸収したが、ここに残りたかった横山、中井は体調不良を訴え、レースを降りた。

新たに20人ほどとなった先頭集団からはフィリッポ・ザッカンティ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)が一時単独で抜け出すが、その後吸収されて一度目の富士スピードウェイに突入。2周回重ねる中で先頭は約10人に絞られる。シマノレーシングは湊、木村、入部らが先頭を捕まえるべく集団のペースを上げるが、なかなかタイム差は縮まらない。

レースは再び一般道に戻り、激坂の三国峠、篭坂峠へ突入。ここで先頭集団はバラバラになり、ジロ・デ・イタリア区間6勝の実力者ディエゴ・ウリッシ(イタリア)が独走態勢を築く。再び富士スピードウェイに戻ると、そのままトップでゴールを駆け抜けた。17秒差の2位は、現イタリアナショナルチャンピオンのダヴィデ・フォルモロが入り、イタリアがワン・ツー・フィニッシュ。3位にはナンス・ペテルス(フランス)が入った。

先頭集団を捉え切れなったシマノレーシングだが、湊が19位と健闘。日本勢では岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、石橋学(チームブリヂストンサイクリング)に続く3番手の成績だった。木村は29位、入部は49位でフィニッシュした。


▲木村圭佑は好調さを見せたが最終勝負がかかる三国峠で前に出る事ができず集団ゴール。Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)


▲入部はコンディションに不安を抱えながらも完走した。Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)


▲独走勝利したULISSI Diego(イタリア) Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)


▲好走した湊諒であったが19位Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)

 

■コメント
湊諒
「(今日のコースは)大学のころや前のチーム右京の時代によく練習していたコースなので、そこにプロツアーの選手とともにオリンピックのテストイベントで走れたことはうれしかったですし、頑張ろうと思いました。三国峠で勝負したかったけど、その前に勝負が決まっていたので、まだ課題が残るし、まだまだ頑張ろうと思いました」」

入部正太朗
「(チャンピオンジャージは)見てもらえているという意識があるので、いい走りできたらと思うんですけど、その分プレッシャーを感じるけどそれも今後の自分の成長につなげられたらと思うので、これ着ていい走りができるように頑張りたいです。(明日からのナショナルチーム欧州遠征について)ヨーロッパのレースを走るチャンスいただいたのでUCIポイント獲得を目指して、去年の経験をどこまで生かせるか、作戦を立てて頑張りたいと思います」

■リザルト
<東京2020テストイベント「READY STEADY TOKYO」自転車競技(ロード)UCI1.2>
1 ULISSI Diego(イタリア)+0
2 FORMOLO Davide(イタリア)+17
3 PETERS Nans(フランス)+1:52
4 HOLMES Matthew(イギリス)+2:29
5 VLIEGEN Loic(ベルギー)st
6 DOUBEY Fabien(フランス)st
7 PEYSKENS Dimitri(ベルギー)st
8 MASNADA Fausto(イタリア)+5:55
9 CRAS Steff(ベルギー)+9:11
10 SHAW James(イギリス)st

19 湊諒(シマノレーシング)+12:43
29 木村圭佑(シマノレーシング)+16:22
49 入部正太朗(シマノレーシング)+22:15

DNF 中井唯晶(シマノレーシング)
DNF 横山航太(シマノレーシング)

 

動画

■東京2020テストイベント<スタート>入部正太朗選手、チャンピオンジャージで初レース! インタビュー
https://youtu.be/W1IuwBf1DcE

■東京2020テストイベント<フィニッシュ>湊選手が19位 インタビュー
https://youtu.be/feZSWMksp-Y

Photo&Text&Movie:Tatsuya Mitsuishi (OCN)

 


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