ツール・ド・おきなわ2022
photo:Satoru Kato
【開催日】2022/11/13(日)
【開催地】沖縄県北部地域
【レース】男子チャンピオンロードレース
【出場選手】湊諒、中井唯晶、風間翔眞、重満丈、天野壮悠
今シーズンの最終レースであるUCIアジア2.2クラス「第34回ツール・ドおきなわ2022」に出場しました。
そして湊選手、重満選手にとっての引退レースでもありました。
早朝からの雨が降る中でのスタート。
スタートから地元沖縄出身でもある重満選手が中心となり逃げを狙います。
天野選手、湊選手もアタックに対応しますが、各チーム逃げに選手を乗せたい為にアタック合戦が続きます。
その中から宮崎泰史選手(宇都宮ブリッツェン)が単独逃げを決めます。
その後、天野選手が追走を狙うも、メイン集団に吸収されます。
レース前半は雨の中だったが中盤には天候は回復。 photo:Satoru Kato
バトムンク・マラル・エルデン選手(レバンテフジ静岡)メイン集団からアタックを行い、単独で宮崎選手を追走。
スローダウンしたメイン集団と宮崎泰史選手は最大で10分以上のタイム差が広がります。
2回目の普久川ダムを通過後、レース先頭は、バトムンク・マラル・エルデン選手(レバンテフジ静岡)に代わります。
逃げとのタイム差を詰める為、残り50km付近から他チームと協力して、天野選手が集団牽引を行います。
メイン集団を牽引する天野選手。 photo:Satoru Kato
後半に備える、風間選手、湊選手、中井選手。 photo:Satoru Kato
残り30km付近で逃げを吸収した、メイン集団は再びアタックが行われ、中井選手が積極的に動きます。
前方で展開する中井選手。 photo:Satoru Kato
残り20kmで小野寺玲選手(宇都宮ブリッツェン)が単独アタックを行います。
中井選手も力強いアタックで小野寺選手を追走しますが、チーム右京がコントロールするメイン集団に吸収されます。
逃げる小野寺選手は羽地ダム手前で吸収され、集団のまま最後の羽地ダム上り区間に突入。
羽地ダムで集団前方で走る風間選手。 photo:Satoru Kato
上り区間に入り、チーム右京がペースアップを行い、そこからベンジャミ・プラデス選手(チーム右京)がアタック。
強力な走りで後続を突き放し、そのまま独走でゴール。
シマノレーシングは風間選手が上りで粘り、5位集団でのスプリントに挑み10位でゴール。UCIポイント3点を獲得した。
10位でゴールする風間選手。 photo:Satoru Kato
引退レースの湊選手は力を出し切り15位でゴール。 photo:Satoru Kato
同じく引退レースの重満選手はアシストを行いながらも、34位でゴール。 photo:Satoru Kato
【湊選手コメント】
国内プロ選手として戦った8年間、その最後のレースのツールドおきなわ。
応援ありがとうございました。
レース前の調整としては『最後のレース』だからとあまり気負いせずに、淡々とやれる事をいつもと同じくらいのボリュームで取り組みました。どんな展開にも対応出来るように頭の中で準備していたのでレース直前も穏やかな気持ちでスタートしました。
レース中の少数が逃げ、メイン集団は後半の1時間まで動かない。と言う展開も想定出来る範囲にはあったので、僕としては最後の登り10分まではウォーミングアップのような気持ちで消化していきました。強い選手と後半駆け引きするにはそれしか無いと踏んだ為です。
しかし実際には最後の登りに入る前の駆け引きの動きで足が痙攣し始め、最後の登りに入ると両足が攣ってしまいました。そのまま誤魔化しながら全力を尽くしてペダルを踏み込みましたが、先頭とは差が開くばかりで結果は16位でラインを切りました。
残念な結果にはなりましたがその時の自分の最善の動きをし、持てる力は全て出したので悔いは残っていません。力が無かった、努力が足りなかった、気持ちが足らなかった。敗者に残るのはその事実だけです。
事実を受け入れて淡々と少しずつ強くなっていけるのは僕の強みだと思いますが、この結果を次のレースの為に修正する事はもうありません。
この8年間は悔しい、悲しい、苦しいと言う感情が常に付き纏って居ましたがそれでも続けてきて良かったなと胸を張って100%言えます。
良い走りや結果が出た時の嬉しさは勿論ですが、応援してくれたファンの方々や、走る環境を完璧にサポートしてくれたスタッフ、目標に向けて共に努力したチームメイト、闘った他チームの選手。そんな人達との関わり一つ一つが今の湊諒を形成してくれたと感じているからです。
なので皆さんには遺伝子組み換えではない100%の愛と感謝しかありません。
スペシャルな自転車ロード選手ではありませんでしたが応援していただき本当にありがとうございました。
これからは元プロロード選手では無く、また何かの湊諒になれるように頑張っていきます。
そして来年のシマノレーシングも応援よろしくお願いします。頼もしい、やってくれる選手ばかりです。自分もファンの立場で応援していきたいと思います。
【重満選手コメント】
生まれ育った沖縄での最後のレースはリアルスタートのアタック合戦から始まりゴールまであっという間の200kmでした。
最後まで全力でレースを走り切りました。
いつも応援して下さるファンや周りの方々の支えが僕の力となりとても充実した選手生活を送る事が出来ました。
本当にありがとうございました!
【リザルト】
1位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)5時間13分37秒
2位 山本元喜(キナンレーシング)+29秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+35秒
10位 風間翔眞 +51秒
16位 湊諒 +1分05秒
26位 中井唯晶 4分25秒
30位 天野壮悠 +5分33秒
34位 重満丈 +9分52秒
【リザルト詳細】
https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/uploads/COMMUNIQUE4.pdf
【photo】
photo:Satoru Kato