まだ幸せが脆いものだと知らないころに読んだ大昔のチャイナのエンペラーの見た夢を、狂おしいまでに望んでしまいそうになる。
『華胥氏の国には、君主だの首領だのというものはなく、人民にも嗜欲がない。すべてが自然のままであり、ひとびとは生を楽しむこともなく、死を悪むことも知らないから、若死にする者などは絶えてなく、己に親しみ人を疎んずることを知らないから、愛情の念も湧かず、心に取捨選択することがないから利害損得の念も生じない。』
あの頃の僕はそれを読んで、なんでこんなつまらないものが理想郷なのか理解など出来なかった。
でも、今は、愛も、憎しみも、楽しさも、苦しさも、そのすべてを。
なくした世界に行きたい。
憎みたくないんだ。
殺したくないんだ。
君を。
誰も。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『』内は、河出書房新社発行の「中国故事物語」より抜粋
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
エドワウの語りでした。
華胥夢とは黄帝が見た夢の中で華胥の国に遊んだという故事なんですけど、ぶっちゃけ私にはどこが理想郷なのかサッパリ?
ちなみに『華胥の国に遊ぶ』だけなら理想郷かも(笑)
『華胥氏の国には、君主だの首領だのというものはなく、人民にも嗜欲がない。すべてが自然のままであり、ひとびとは生を楽しむこともなく、死を悪むことも知らないから、若死にする者などは絶えてなく、己に親しみ人を疎んずることを知らないから、愛情の念も湧かず、心に取捨選択することがないから利害損得の念も生じない。』
あの頃の僕はそれを読んで、なんでこんなつまらないものが理想郷なのか理解など出来なかった。
でも、今は、愛も、憎しみも、楽しさも、苦しさも、そのすべてを。
なくした世界に行きたい。
憎みたくないんだ。
殺したくないんだ。
君を。
誰も。
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『』内は、河出書房新社発行の「中国故事物語」より抜粋
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エドワウの語りでした。
華胥夢とは黄帝が見た夢の中で華胥の国に遊んだという故事なんですけど、ぶっちゃけ私にはどこが理想郷なのかサッパリ?
ちなみに『華胥の国に遊ぶ』だけなら理想郷かも(笑)