タイミング

うんこにはタイミングが重要である。

工場にきている。
普段なら自分のペースで好きなようにうんこができるのだが、工場の人達の都合や同行の同僚の動きにあわせている中で、まだ会社に慣れきっていない私は遠慮勝ちに行動する。
自然とうんこも遠慮勝ちになり、普段ならどんどん出しているものも少しくらいは我慢しようとしてしまう。

その結果。
隙を見てうんこをする。
が、本当に出したいタイミングを逃したうんこはなかなか出てくれない。
頑張って踏ん張るものの、腸内にうんこがたまっているのは感じるがまったく出ていこうとしてくれない。
結局、一発だけ屁をこいて終わりである。

次に見つけた隙。
またトイレで踏ん張る。
早くうんこを出さなければという焦りも生じ、またしてもなかなかでてくれない。
今度は時間をかけて腸に様々な刺激を与え、なんとか腸内でかたまったうんこをほぐしつつ少しずつ出す。
きっかけさえ与えれば後はスムーズである。

うんこにもタイミングがあり、それを逃すと出にくくなってしまうようである。
それとも、うんこは出さないとどんどんとかたくなっていくものなのだろうか。

うんこを毎日30年間してきているが、私のうんこに関する理解なんてまだまだ浅いものなのであろう。

消毒

工場に出張である。

工場にはいろいろなところに消毒液が置いてある。
病院にあるようなものである。
手の消毒用であり、スースーして気持ちいい。

試しに使ってみたところ、同僚に言われる。
『頭にもつければいいじゃん。』

なぜ自分で気付かなかったのだろう。
確かに頭は剃った後の傷がいくつもある。
目に見えぬような細かい皮膚の痛みもあるはずだ。
そんな頭を清潔に保つためにも、私は頭皮を消毒すべきである。

早速試す。
これが非常に気持ちいい。
みかける度に多めに手に取り、ペチャペチャと頭にぬりたくる。

女性が化粧水を肌につけるような感じである。