「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

開港初日から搭乗率保証に黄信号、またも甘い見通し露呈の静岡県庁。

2009-06-05 22:32:00 | 静岡空港
[開港記念本日2連投目]

県と日本航空が搭乗率保証の覚書を締結した開港日。
一番機こそご祝儀搭乗で満席に近かったものの、初日の福岡線トータルの搭乗率は何と71.1%という搭乗率保証の70%をかろうじて超える危険水準だった。
(静岡&汢ェ)定員752人(往復)に対して出発便が277人、到着便が258人だったのだ。

搭乗率保証では来年3月までのトータルの搭乗率が70%を下回った場合、片道1席当たり1万5,800円を県が日本航空に支払うというもの。
仮に開港日から3月末までの搭乗率が国内全路線の平均搭乗率の64.4%だった場合、約2億円が日本航空に支払われることになる。
静岡空港の場合、競合する羽田や中部国際という多頻度空港ばかりではなく、JRの新幹線も競争相手だ。
名古屋&汢ェ54.2%、中部&汢ェ便56.8%、羽田&汢ェ62.6%(最新版「数字でみる航空2008」平成18年度実績より)
という傾向から見て、
静岡&汢ェは60%を下回ることは十分予想され、50%割れもあっておかしくない。
50%だったら7億円を超える保証額だ。

覚書には、さきの県議会で付帯決議された「搭乗率が目標を大きく下回ることが予想できる場合は速やかに対応策を協議する」という規定に加え、「目標搭乗率70%達成に向けた最大限のサービスと需要拡大施策を講じて利用促進に取り組む」との規定も盛り込まれた。

下回るとなったら、さらなる税金投入で振興策(補助金ばら撒き)を行うこともできるわけで、どの道、税金投入は避けられそうもない。

次の知事がこの搭乗率保証にどう対応するのかが、空港事業への意地のばら撒き継続か、歯止めをかけ県民生活を守るかの試金石となろう。

開港翌日にしてダイバートや欠航相次ぐ

2009-06-05 18:49:00 | 静岡空港
今日は終日、雨量時間1ミリ程度のしとしと雨だ。
空港周辺ではもともと霧の立ちこみやすいところだけあって、夕方到着予定の2便が中部国際空港へダイバート(目的地外への代替着陸)。
この機材を使って静岡空港を出発予定だった2便が欠航となってしまった。

ANA 那覇⇒静岡(17:00着予定)便が中部国際空港18:11着に。
JAL 新千歳⇒静岡(17:10着予定)便が中部国際空港18:30着に。

ANA 静岡(17:30発予定最終便)⇒新千歳便が欠航。
JAL 静岡(17:55発予定最終便)⇒福岡便が欠航。

静岡空港に車を置いて帰路だった方、明日にでも車を取りに静岡空港に行くことでしょう。

最終便で福岡にお帰り予定だった方、JRでも他空港からでもまだ間に合います。
弱小空港の不便さが早くも露呈。
かつては松本空港でもダイバートが原因で空港利用が減少したが、比較してより便利な空港や新幹線という競合交通がある静岡空港では致命的だ。
今回は天候だが、機材トラブルというのはよくあること。
必要な部品が届くまで発着できないとなれば直後の便や代替便がない静岡空港をビジネスで利用することは躊躇せざるをえまい。

視界不良の幕開けである。