「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

キャンセルは風評被害。私は行った。何の事故もなかった。おもてなしのムードで溢れていた。by川勝

2010-10-20 21:29:00 | ノンジャンル
ようやく公開された川勝会見。
まるで在静岡の中国大使のような会見だ。

とりわけ、デモの発生の情報が英字メディアでは報じられているが中国国内では報じられていないことを評価するかのような発言をした上で、「いわば風評被害で行かなくなる、お越しにならなくなるというというようなことが怒っているという認識を私は持っています。」との見当違いな認識を示したくだりは実に不快感を感じざるを得ないものだ。
そして、その風評被害の根拠事実が「私は行った。何の事故もなかった。怪我人も病人もなく、そして、ましてや中国の方と軋轢(あつれき)を生じるような場面は、どの方にもなかった。むしろその反対で、おもてなしのムードであふれていた」という程度では、何をかいわんやだ。危機管理ゼロと言ってもいい。


訪中の様子を語るはしゃぎぶりも悦に入ったようなもので、

「我々がまいりましたときには、前社長、社長、社長以下幹部、社員の方々が玄関前に整列されて、そして花束もくださいました。会議室は、花で飾られた会議場で、25年にわたる浙江日報と静岡新聞との交流が、本当に花開いているということを感じさせるような温かい歓迎を受けました」
「呂祖善(ろ そぜん)浙江省省長との会談になりまして、省長におかれましては、「和せば共に利あり、争えば共に傷を負う関係にあるのだ」ということで、「一歩も二歩も突っ込んだ形で、お互いに相和していきましょう」という御発言がございまして、私自身も、「戦略的互恵」という言葉ではなく、「友好的互恵」という言葉を使いまして、両者の友好にかける静岡県の地域外交の基本的姿勢を示したところ、大変喜んでくださり」
「私の方は、「富士山」という曲をオーケストラにアレンジしたものがございましたので、それを浙江省の方々にしっかりとハートに入れるように、思い入れたっぷりに(指揮の)棒を振りまして、万雷の拍手を受けました。これは比較的簡単な曲だったのですが、非常に盛り上がった」
「さらに市長によるおもてなしではなくて、書記による会談をするというということになりまして、言わば格上げされる形での我々の訪問を歓迎してくださり、(その後、)宴になりました。」
「知事一行が乗るというものをどうなさったかというと、100数十台持っている機材の中から、万博の絵を描いた万博号を、わざわざ回してこられた。これは、御一行への歓迎の意向ですとまで言われました。」
などなど、

会見を映像で見ればよくわかるが、ここまで単純に受け取ってもらえると中国側もしてやったりだったろうと思われる。まさに鴨葱(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/664.html)を自身で証明したようなものだ。戦略を知らないで友好だけ言っていればいいという川勝にはふさわしいのかもしれないが、尖閣は中国領ですといわれても友好ですからと日本領と主張しないのではただの売国だということくらいは心得ておいてほしいものだ。