「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

変わらぬ体質、不正経理防止対策にみる県パフォーマンス

2011-02-02 23:09:00 | 近況活動報告
<本日2記事目>
今日、不正経理(差替え納品)に係る各所の支出票の開示決定が届いた。
先日紹介(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/720.html)のとおり、支出票には不正経理の鍵というべき検収者・立会者が記載されている。物品名が一転開示となったことから無駄な請求となったが、不正者は手を変え繰り返えす可能性は高いので手持ちのブラックリストとして今後活用できるかもしれない。

さて、この不正経理防止対策として県が今取り組んでいるのが「コンプライアンス・ステップアップ週間」の設定とそこでの意見交換会。
今日当所でも行ったのだが、冒頭説明するとした総務課長にまず確認したのが「説明する資格はあるの?大丈夫?」。
資格はある大丈夫というのでまずは聞いたが、調査報告書の内容程度で原因(経緯・動機)は不明とのこと。それもそのはずで、聴取された事実は職員にも非公開となっているため総務課長とて原因を説明できないのである。
しかもその上でみんなで再発防止策を考えて、というのにはさすがに呆れた。
検収者が公文書偽造(虚偽記載)しないでできた不正はあるの?ここにいる職員だけで(会計職員なしで)不正ができるの?と問うたが「ない」「できない」と、当然の回答。
結論は明白である。
検収者と立会者がその職責を果たせば今回の不正経理など起こり得ない。
結論は出てるんだからパフォーマンスのようなことはやめたらと言ったのであるが話し合って意識を共有する?ことに意味があるとのこと。何の宗教?

三人寄れば文殊の知恵という言葉もあるが、素人が三人集まってもプロにはなれない。
会計事務経験もなく集中調達という言葉すら知らなかった職員に再発防止を考えろというのは私から見れば手洗いうがいくらいしか感染予防を知らない一般人にMRSAの院内集団感染が起きたので再発防止策をと言っているに等しい。
基礎知識のない素人というのは浮「もので隔離だとか宇宙服みたいな防護服でなどと過剰反応するの常で、過剰な防止策など出てそんなものを共有したら百害あって一利なしだ。

とにかくアリバイ作りの作業を指示されているらしく、かわいそうな面もあるがいつまでこんなことを繰り返し続けるのだろう。
そんな時間があったら、出納員としての職責を自覚して勉強し管理に万全を期すことが肝要であろう。

最近はあまり見なくなったが、担当しか知らない現場状況のようなものならまだしも上司が部下に法律や規則の存在・解釈を聞くなどという本末転唐ェあった。
そんなことで管理・監督ができるわけがない。
県はこういう、いわば欠格者を増やさないように職責の自覚と研さんをさせるのが先決で、そうすれば検収者や立会者が不正をしようと思っても不可能となる。
税金を使ってることを自覚して、もっと真剣に、不正経理ばかりでなく隠蔽体質や不誠実な情報操作の一曹ノも取り組んでほしいものだ。

<静岡県 VS 日本航空>がもたらす真相

2011-02-02 19:20:00 | 静岡空港
搭乗率保証の支払い問題で係争中の静岡県とJAL。
1月28日の第2回口頭弁論で提出された準備書面の内容がマスコミ各社の書面閲覧で明らかになった。

JALはこれまで公式には、
「収益性に基づく選択と集中を進め、大幅な事業収支改善を図らなければならない」と経営状況からの判断で撤退したとしていたが、
準備書面では、
「川勝知事の就任以降、県が搭乗率保証の廃止を強く主張し、結果として静岡空港での運行断念を余儀なくされた」(読売新聞)とのより具体的な経緯を明らかにした。
つまり、金の切れ目が縁の切れ目ということだが、社会的責任を考慮しても離島のような生活路線でもない静岡空港の路線からの収支悪化による撤退は民間企業としては当然の判断だろう。

川勝は今日、西松社長との会談で搭乗率のとの字も出なかったとして真実ではないと反論したが、さらにJAL側の準備書面では、知事の立場に配慮して知事主張の搭乗率保証の廃止方針が撤退の理由と(知事に直接)説明していなかったが、県(役人)には伝えてある、ともしており、こちらが真実とすれば、やはり知事は裸の王様(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/615.html)だったということになる。

わざわざ「伝えてある」と主張するからには証拠は保全してあってのことだろう。
石川県政時代の役人との裏話なども表に出てくるかもしれない。
今後の訴訟の行方が楽しみだ。
とにかく、県と文書でなく口頭でやり取りする際は必ず録音することは常識と心得てほしい。
今時のボイスレコーダーは小さくかつ感度も良い。
県に出向く際は常に携帯することをお勧めする。


<関連記事>
知事、搭乗率保証の経緯を明らかにすることを断念(2010.11.27)
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/691.html
知事、保証の経緯を調べる(2010.11.13)
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/685.html
訴訟で真相究明を(2010.10.25)
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/674.html