まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

春の果て/雑句雑感六~プロローグ4の終わり(その4)

2015-04-26 22:40:39 | 雑句雑感Ⅵ
力ずくでドア開けてみよ春の暮  春暮れて何食わぬ顔で猫を追ふ  校舎裏の藪の暗がり春の果て  春暮るる松陰神社の手水鉢  春薄暮肝硬変なら余命無し  青不動どこか不機嫌春の果て  晩春の襖の奥のがらんどう  ユニットバスの天蓋春に果ては無し  浅草通りは空箱だらけ春の果て  顔の泥は拭いても取れず春の果て  デスマスクはたぶん少年春惜しむ   

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平成の世/雑句雑感六~プロローグ4の終わり(その2)

2015-04-26 08:15:27 | 雑句雑感Ⅵ
摘草に行くと危うき人ばかり  摘草やあの世の母とこの世の母  草摘むは老いたるゆえかうすれけり  愛犬のロープの長きに草を摘む  草摘むを平成の世の証しとす  新装開店横目でにらみ草を摘む  摘草や防空識別圏の下  マドンナも老いには勝てず草刈女  千草摘み四百万年人の世は  摘草をいとわぬ少年我れもまた  関羽千里を駆ける摘草はまだこれから  摘草の会とは俳句の会のこと  草摘んでをり未生の空の下

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【4月25日】尾崎豊の忌/雑句雑感六~プロローグ4の終り(その1)

2015-04-25 09:23:18 | 雑句雑感Ⅵ
モーニングコーヒーこんなにも苦し尾崎豊(オザキ)の忌  半ズボンまだ寒かろう尾崎豊の忌  千住五丁目あまりに近くて尾崎豊の忌  歩いても歩いても遠ざかる尾崎豊の忌  尾崎豊忌の渋谷まるでゴーストタウン  尾崎豊忌の北千住ストリートI LOVE YOU  尾崎豊の忌これ以上大きくなれないよ  尾崎豊忌の宇宙のさむさ激化せり  天安門前広場もストリートのうち尾崎豊の忌  石を投げたら自分に当たる尾崎豊の忌  空箱の葉は青のまま尾崎豊の忌  また生きて死ぬまでの時間尾崎豊の忌

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それぞれの野/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-24 17:53:21 | 雑句雑感Ⅴ
スカイツリーまで徒歩3時間青き踏む  上132下83青き踏む  キャンギャルのモンペ姿も青き踏む  犬と猫それぞれの野に青き踏む  生きてれば母九十五青き踏む  壁の向こうは巨人の棲み処青き踏む  ダットサンとはニッサンのこと青き踏む  青き踏むガラポンどこにも見当たらず  ジーンズに余裕があれば青き踏む  メタボなら歩けば治る青き踏む  1条に続く9条青き踏む  ふるさとの前衛俳人青き踏む(「連衆」代表 谷口慎也氏) 金子兜太に呆けの兆し青き踏む  ラーメンの汁捨て難し青き踏む  篠原鳳作誌上百句選青き踏む  河馬の背中いよいよ近し青き踏む(坪内稔典氏の「船団」に参加)  青き踏む傷痍軍人忘れまじ  日本をやまとと呼べリ青き踏む

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オキザリス/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その60)

2015-04-24 06:03:12 | 雑句雑感Ⅴ
生きるための白さをもとめオキザリス(綾瀬駅前公園) おなかいっぱい心の沖へオキザリス  天変地異よってたかってオキザリス  千住新橋抜ければ他界オキザリス  地を這ふように歩いて咲いたオキザリス  昼からのビールちと照れ臭し山吹よ  黄金山神社これで三度目濃山吹  山吹や武道の子らの息はげし  白か黄かたぶん山吹焔たつ  山吹は夜も咲いてゐる信じたし

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