まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

春黄金花/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その45)

2015-04-06 16:44:28 | 雑句雑感Ⅴ
宇宙から見える春空ももいろに  火を焚けり「プラトニック・セックス」読み継ぐとき  ジパングと呼ばず春黄金花覗き込む  無帽の人菜の花畑に現れて消ゆ  死にそこないの青ってやつは飛花落花  引き込み線一駅ごとに緑立つ  花筵闇とは白きものと知る  銀河より遥か落花のけむりたつ  イースターまさか盲愛のドラマとは  はらはらと日めくりの音花の闇  薄れゆく水菜の青を水に追ふ  

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ある阿呆の一生/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その45)

2015-04-04 23:18:30 | 雑句雑感Ⅴ
テーブルを叩いて去りぬ飛花落花  ひとときは恋の残り香落花の日  ミニチュアの名無しの城にもある落花  落花落日あの闘いは続いている  大落花船団もぬけのからになり  いっせいに隣家に向かふ飛花落花  東京の闇の明るさ余花終わる  余花ちるときもう人間には戻るまい  人工の滝も拒まず飛花落花  ある阿呆の一生落花のしきりなり

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落花地点/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その45)

2015-04-04 02:55:59 | 雑句雑感Ⅴ
連翹忌またもこの世ではぐれけり  これはジャニスのサマータイムと推定無罪  落花地点は無数に どれが私かわからぬ  冬林檎を剥いても肉も骨も見えず  海へにげても空へにげても帰るところはひとつ  平成はまだ始まったばかり海のそばでむほん  白兎は白のまま巨大な不幸を語る  ここまでは人猿ここからはキャシャーンの支配地  北乃きいは空中から「第三の性」を取り出した  ふらここの交差す私の抜け殻が散乱

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子規庵の落花/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その45)

2015-04-03 19:53:45 | 雑句雑感Ⅴ
御神渡りベルリンの壁は健在なり  飛花落花まごうことなきスッカラカン  ソーラー電池何本溜めても夏は来ず  スサノヲの蚯蚓退治はまだ三度目  春黄金花(カネゴン)に問ふカネは喰ったあとどうなった  吉岡禅寺堂は俳句でパントマイムをやっていた  春猫の集会無言のまま終わる  子規庵の落花はこの世だけのこと  ふらここやポールシフトは始まっている  長テーブルに饂飩敷き詰め桜散る

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次の虚空/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その45)

2015-04-02 01:39:42 | 雑句雑感Ⅴ
これは戦争とは違う戦争西東忌  西東忌渡る世間は鬼ばかり  この痛み冷やしても無駄三鬼の忌  吉田拓郎並の転居数三鬼の忌  西東忌生きてればホームレスに違いない  乳房はすでに人体パーツ西東忌  西東忌戦後の戦後次の虚空  猫嫌いは同族ゆえか三鬼の忌  投石機の瓦礫と化せり三鬼の忌  火の無い所に煙は立たず三鬼の忌 

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