休日は近ごろ末っ子と二人。さぁ、今日はどこに行こう。
蘇我の梅まつりの流鏑馬。
寒い。前回行ったのもみぞれ混じりの寒い日で、それを思い出して躊躇するも、エイヤッと、腰をあげる。元気の有り余る小学二年生と一日中家に閉じこもっているのも辛いのだ。
会場には車で入れないと会場係のガードマンに言われて、ずいぶん遠くに車を停め歩いたのだが、会場につくと例年の様に車を停める事ができた様だったのは、謎である。
流鏑馬会場につくと馬が疾走。なかなかの迫力。
しかし、人々がここにこれだけ群がっているということは、今は食堂と売店のある本会場に行くタイミングなのである。
流鏑馬に後ろ髪惹かれているようである末っ子を説得し、食堂へ。
食堂前のもちのブースの中から友人が手を振ってくれているのに気がつく。
末っ子は嬉しくなって駆け寄って、
「なぁにやってるのぉ??」
と、大きな声を出す。
白いナフキンを被って割烹着を着て、もちを売るブースの中にいる友人は完全にお仕事中の呈。しかし、息子にしたら、私の友人は完全に自分の友人だと思っているので、そんなカッコしてどうしたの?というニュアンスがおかしい。
ここで、からみもちを購入。
隣の食堂へ移動。
ここでは、梅ご飯とおでんを食べなくてはいけないマイルールがあるのだが、今年は寒すぎるので、ルールを改正し、蕎麦にする。
売店を歩き、梅シロップとみかんジャムを購入。あまりの寒さなので、応急処置的に息子をひざ掛けでぐるぐる巻にする。
それを見て、
「あはー!寒いからねぇ!」
と売店のお姉さんは陽気で明るい。
あまりの寒さに帰ろうかと、帰路に着くと、不思議な小さな車。
そこへ、持ち主のおじさんがやってきた。
「クラッシクカーですか?」と、聞くと、自分で作ったんだよ。と、笑う。
あとで息子は、こっそり私に、
「自分で作ったってほんとかなぁ。子供を楽しませるじょうだんかなぁ。」
と、訝しがる。
途中で小さなスーパーに寄る。
小さな小さなスーパーの手作り総菜の正しさに感動。イワシのお酢じめと、手作り丸こんにゃくを購入。
それから、道に迷いながらも、車を止めた場所までたどり着く。
とても、とても寒い日。
でも、出会ったものが全部暖かかった不思議な日だった。