野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

国立科学博物館

2016-09-12 22:41:12 | 日記

昨日は、
午後は上野の国立科学博物館へ。

6月にメキシコシティを歩いた時に、すごい!!って思ったけれど、
東京を歩いたらメキシコシティにそっくり!で、すごい!と、思った。

わたしは、東京をよく知らなんだね。

さて、科学博物館は、日本館と地球館がある。
よくわからなかったので、日本館の一室で、大半の時間を使う。

旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古代、の蝋人形がある。

人形たちの皮膚の感じ、腕の産毛まで、リアルで生きている人間みたい。

遺跡でしか、触れられなかった人々の生活の再現である。

異様に感激しているわたしに、呆れて、オレ、外のベンチに座ってるから、と末っ子。

蝋人形の奥に、谷中で発掘された江戸時代の女性のミイラ。

彼女が発見されて、甕棺から出されているところが頭上のモニターで放映されていた。

天バコという、土器を入れる箱に、彼女がドサリと出されていたから、生々しい。
発掘現場で、墓跡を掘る事もあるから、他人事ではない。
におい、なども想像してしまう。

、、、これは、彼女を、遺物として見た感想。

また、同時に
江戸時代に生きた一人の女性として、彼女にシンパシーを感じてしまったのも事実。

人には、それぞれ、役割があるというけれど、彼女は、死んでからも尚、百年二百年を甕の中でじっとして、
現代の我々に姿を見せるという事をやっている。

ダルマ、使命、役割
って、わたし、なんていうエゴイスティクな枠もやすやすと越えるのだ。

隣には、北極犬のジロと、忠犬ハチ公の剥製。

みんな、みんな、わたしの中に、物語を刻む。

フーコーの振り子
S極とN極を、逆に指す溶岩。
ラバウル沖で引き上げられた零戦。

とても、とても、見きれない。

食堂でパンダパフェを頬張る末っ子を目の前にして、

進化の先端。現代に、生きる子供。

展示物を見てるみたいな気分になった。