どういう訳か、こういう事になってしまう。
会社の飲み会である。
遺跡発掘調査の会社なので、その道の専門家がズラリ、酔っぱらう。
やっぱり、話は、だいぶ偏っている。
古墳とか卑弥呼とか、お城の石垣とか。
縄文の原体とか。
縄文原体とは、縄文土器に押し付けられころがされた縄の事である。
これが、とんでもなく深いらしく、
お酒がすすむにしたがって、話は白熱し、ついに先生が撚ってくださる。
実は、わたしは、あまり、学会とムーの違いはわからない。
わたしが、考古学知識だと思っていた事が、とんでも寄りだと笑われて初めて気がついたりする。
それでも、なんでも、目の前に繰り広げられる事は、マーベラスなのである。
こうやって、お酒が入って、酔っぱらった先生の手元から、縄文人の撚ったのと同じ形の物体が、産み出される。
こんなに、不思議な事ってあるだろうか。