ZINE講座は、東京の小さな駅の商店街にあるZINE専門店でおこなわれていた。その日は、ちょうど、商店街のお祭りで、お祭り屋台の間から、小さな店舗に飛び込んだ。
なんだか、面白い体験にこれから飛び込んでいく象徴みたいだぞ、と、思った。
ZINEつくりの講座を受けて、どんなZINEを創ろうかな、と、真剣に悩んだ。
我が街に帰ってきて、次の日は、カフェでカレーの日曜日である。
いてもたってもいられなくなって、わたしは、自分の宿題を抱えて、カフェに。
ここで、日曜日のお店番のおじさまが、
実は、印刷会社を経営していた方である。
本日は、カレーやコーヒーのお忙しい給仕のかたわら、一緒に悩んでくれて、割り付けを教えてくれる。
わたしは、妻であり、母である。
毎日毎日、自分の事を後回しにする理由は、いくらでもある。
犠牲者みたいな顔をして、今生を終わらす事もできる。
でも、ほんのすこし、
一歩に満たない半歩でも、動き出したら、こうやって、神様が助け船を出してくれている。
わたし、
ちょっとでも、形にして、報いたい。
こうやって、さりげなく、偶然みたいな顔をして、差し伸べられた様々な事に。
わたしに出来る、創るって事で、
感謝なんて言葉じゃなくて、出現させたい大きなモノを。