雨の休日である。
末っ子のサッカーがなくなった。
本日は、わたしの生まれ育った街で、お祭りがある。
すすきまつり。
車を飛ばせば一時間。
今年のゲストは、チェロ奏者の溝口肇さん。
雨なので、ホールでやるらしい。
行っちゃおう。
箱根山を車で、登る。
暮らしていた時は、実感がなかったが、緑に沈んでしまいそうな小さな街である。
実家に行って、お昼ごはんをいただいて、お墓参りに行った。
小さなホテルで、日帰り風呂を浴びて、
すすきまつりへ。
わたしが小学生の頃、このホールができた気がする。
あの頃も、雨のすすきまつりで、ペギー葉山のショーをホールで見た。
街中の人たちが集まったのか、800人入るホールが、満席、通路にしゃがんで見ている人もいた。
今日は、そんなに賑わったあの頃が嘘みたいなお客さんの入りだった。
でも、知ってる顔もチラホラ。
明るいムード。
太鼓や、ソーラン節を見た。
いつもいつも、何回も見ているいつもの獅子舞も見た。
お囃子の練習の時の、あの小屋に染み付いた日本酒の匂いまでよみがえってきた。
湯本の芸者さんたちのバンドがものすごく素敵だった。
チェロの溝口肇さんの世界の車窓からのテーマソングは、やっぱり感動だった。
それで、終わったら、すぐに車を飛ばして帰ってきた。
1日で、ずいぶん、いろんな体験をした。
山を降りる車で、また明日からの日常に、潜っていくんだなあ、と、そんな気持ちがした。