クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

飛べないジョビ

2015年04月24日 | 日記
アレはいつでしたかな?


茅ヶ崎の「ポークマン~肉の王子様~」で飲んだ時のことです。


試合を控える朴さんとドネさんに「金曜日の夜なら練習に付き合えると思いますよ。」
なんて言ったような気がします。


すんません。全然ムリでした。
なんつうか、調整ミスというか、いやそこには自信があったんですけど、何故か今月はうまく進まないんです。
助走はだいぶつけたんすけど、上手く飛べないんすな。
タバコを吸う量ばかりが増えています。
あと、足が蒸れまくって、やけに臭いっす。



とにかく皆様の勝利を祈っております。
当日は、第一部だけなら応援に行けると思います。

「ちょっと遅れるかもしれないけれど~、必ず行くからそこで待ってろよ~」

母と文鳥の譜

2015年04月24日 | あの頃 朴は若かった
それは中学生の頃。5月のとある晴れた日、昼寝をしていると、開けた窓から1羽の文鳥が家に飛び込んできました。桜桃色の嘴、雪のような真っ白な躰、小豆色のつぶらな瞳。小首を傾げて挨拶をしてるよう。


近所では文鳥を飼っている家はありませんから、遠い場所から飛んで来たのでしょう。返す先の見当もつきませんし、放せばカラスや猫に殺られることは必至。懐っこく肩に乗ってくる文鳥に満更でもない母は「飼ったらいいいじゃない。」と意外に寛容な態度です。

そうしてよく慣れた迷い文鳥は朴家の一員となりました。

数ヶ月後の或る日。文鳥の姿が見えません。11月の北海道ですから窓は開けていないため外へ飛んで行くことはありません。

では、何処にいるのでしょう?

母は自ら家の中を必死に探し回ります。私と弟に積極的に指示を出します。見つからないこと一時間。

突然、母が叫びました!
「お兄ちゃん!文鳥死んでるよ。ホント、どうしたんだろう? お~ 可哀想にねぇ、よしよし。どうしたんだろう?」と眼を閉じて硬くなっている文鳥を掌に載せています。

いかにも圧死したのが見え見えです。

熱し易く冷めやすい弟は直ぐに泣き出します。

ん~
なにやら、芝居がかった節回しと嘘泣きの涙のようです。


「お母さん、ちょっといい?あっちでふたりで話そうよ。」
一瞬、たじろぐ母。「いいから、いいから、ちょっと来てよ。」と別室で母と向き合います。

「お母さん。文鳥、お尻で踏んだでしょ?ワザとじゃないのはわかってるけどさ。」

「いやいや、そんなことするわけないっしょ!探していたら、死んでるの見つけただけだべさ!」と視線を合わせない母。

「い~や、そうじゃないよね。確かにお母さんはクッションの処に死んでた文鳥を見つけた。でも、死んだのはその前にソファにいた文鳥をお母さんが気がつかないで踏んだんだよね。だから文鳥がいなくなったと思ったんだ。で、みんなで探し回ったんだ。まさか、自分が踏み殺したとは言えないから、嘘の芝居をしてるんでしょ?」

「な~んも、そったらことないっしょ。お母さんを疑ってるのかい?」と必死。

「うん。疑ってる。嘘ついてるでしょ?」

「母さんがそんなことするわけないっしょー。」と明らかに張本人の慌てよう。

「いや、ワザとだとは思ってないけど、間違って踏んだんだよ。」

結局は肥後女の母は決して自分の過ちを認めませんでした。

それから幾星霜。去年のこと。何かの話の流れから

「いや~、昔、文鳥踏み殺したんだよね~。」と穿つにも自白してしまった母。

「やっぱりね。やっぱりお袋だったわけだな。」

「あれ?言ってなかったかい?いやいや、あれは見つけた時はもう死んでたんだあ。」

お袋。もういいんだってば。

お袋が元気でいてくれたら嬉しいんだから。
(写真はGoogleより)