ノラ猫に殺られた?
父が家に入れて遊んでる?
ドキドキしながら家へ入るなり両親に「ニワトリどうしたの?いないんだけどさあ。」と母に問うのですが無言。
泣きそうになりながら「お父さん、ニワトリは?」でも無言。
ふたりの無言はその理由を分かっていて告げにくい様子。
泣きながらもう一度「お父さん、ニワトリは?」と聞くと、父は怒ったように
「あ〜あれな。シメたわ!」
「は?」
「だからあ、シメたんだわ!」
「え?」
「だからあ、分かんないのかあ、潰したんだわ!」
「え?誰が?」
「誰がって俺よ。潰して肉を中田のジジイにくれてやったんだわ!食うもんないって言ってきたからさ。」
「え?どうして?」
「ケッケコヨーって、うるさいって近所から文句あったからなぁ。だから潰したんだあ」
母は終始無言。
近所から文句は絶対に嘘。
でも息子が大切にしてたニワトリを父が殺すことはないはず。
でも、農家で産まれ育った父ですから、ニワトリをシメるくらいの経験はあるはず。
動機や背景は全く分からず。ただニワトリ小屋に大事に育てたニワトリがいないのは事実。
或いは私を担いでいるだけ?
散々、両親を罵り疲れて寝入ってしまいました。
朝起きたら全部冗談で、ケッケコヨーの雄叫びで目が覚めたらよいと。
あの出来事はなんだったのだろう。今も不思議でたまりません。