かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

鶴舞公園の近代建築(昭和区鶴舞)

2008-02-13 | 名古屋の近代建築
 2月10日、雪の残る名古屋を散策しました。息子と二人で、鶴舞公園から旧川上貞奴邸~撞木館~市政資料館までゆっくり歩き、久しぶりに気持ちのよい時間を過すことができました。





◆名古屋市公会堂 昭和5年(1930) 
 茶褐色のタイル貼りで、重厚な印象。直線とアーチの組み合わせが絶妙です。


アーチの奥に玄関扉があります


壁面上部の装飾


◆奏楽堂 明治43年(1910)/鈴木禎次 平成7年復元
 戦前に改修されましたが、創建時の姿に戻されました。周囲の金属製の手摺は五線譜になっていて、音符は「君が代」のメロディーです。その他、鳥やハーブなどの装飾が施され、奏楽堂にふさわしい楽しいデザインです。


◆噴水塔 明治43年(1910)/鈴木禎次
 ローマ様式の噴水塔で、周囲に池や自然石を配し、奏楽堂と共に公園のシンボルになっています。


◆加藤高明像台座 昭和3年(1928)
 名古屋大学付属病院に面した一角に、まるでロケットのような形の石碑があります。当初は愛知県出身の内閣総理大臣、加藤高明の銅像がこの上に建っていたのですが、昭和19年に銅像が供出され、台座だけがひっそりと時の流れを刻んでいます。