東芝は昭和42年から「光速エスパー」という子供向けの特撮物をテレビ放映して、東芝特約店の店頭にはマスコット人形も置かれました。確か三ツ木清隆と言う俳優さんがエスパー役で、ヘルメットに宇宙服姿で、「ピー、エスパー」と言いながら空を飛んでいました。当時はウルトラマンなどの特撮物が大流行で、わたしも夢中になって毎週見ていた記憶があります。
テレビ放映は2年間で終了、数年後にアニメのサザエさんが始まるとこれが大ヒットし、東芝のイメージキャラクターとして定着しました。そんなわけで初代イメージキャラクターの光速エスパーは、電気屋さんの店頭から急速に姿を消し、みんなから忘れ去られたちょっと切ない昭和のキャラなのです。
昭和40年代で時間が止まった電気店
シャッターにカラーで描かれたエスパーくんも健在。
こちらはお店の人が手書きしたのか、ちょっと情けない白黒エスパーくん。
エアコンの室外機の陰からダイビング。
トランジスター、ICブライトロン、ユニカラーなど、当時最新の言葉を並べた看板は、カラーテレビが普及しだした昭和40年代の高度成長期らしい勢いが感じられます。
一生懸命働いて最新の電化製品を揃え、誰もが明るい日本の未来を信じて疑わなかった時代でした。