琺瑯看板とは文字通り琺瑯製の広告看板のことで、戦前から作られていましたが昭和30年代に全盛期を迎えました。しかしその後TVコマーシャルの登場により琺瑯看板の需要は激減し、現在では街角でその姿を見かけることも少なくなりました。それでも昭和40年代までは、TVコマーシャルに出演している俳優やタレントが登場する琺瑯看板が街角にたくさんありました。ボンカレーの松山容子、オロナミンCの大村崑、アース蚊取りの由美かおるは、昭和の琺瑯看板スターの不動のクリーンアップと言えるでしょう。
今回は近代建築探訪の際に見つけた、昭和40年代を代表する蚊取り線香の琺瑯看板を紹介します。
■琺瑯看板群生地の様子
大量発生中の消費者金融の看板の片隅でひっそりと生息しています。
残念ながら下の写真の群生地は2箇所とも撤去されてしまいました。
愛知県丹羽郡扶桑町
愛知県犬山市
■蚊取り線香の動物御三家~金鳥・ライオン・月虎
現在も比較的生存率の高い看板ですが、最近は生息場所(古い木造建築)ごと撤去される事例が多く、絶滅も時間の問題です。
なぜか蚊取り線香メーカーは動物をトレードマークにしています。
採集場所:岐阜県多治見市
採集場所:愛知県丹羽郡大口町/撤去確認
採集場所:愛知県犬山市/撤去確認