かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

滝学園本館(江南市)

2011-01-12 | 尾張の近代建築

江南市建築散歩~その1

◆滝学園本館/愛知県江南市東野町米野1
 竣工:昭和1年(1926)
 構造:RC造2階
 撮影:2011/01/10
 ※国登録有形文化財


滝学園を訪れると、まず目に入るのが正面玄関の上にそびえるとんがり屋根の時計塔です。
その愛らしい姿は、まさに若人が青春を謳歌する学園にふさわしく、2色に塗られたコンクリートの外観も美しく、とても昭和元年に建てられた校舎には見えません。

ところで舟木一夫が歌う「高校三年生」と言う大ヒット曲がありますが、そのままの題名で映画化(昭和38年)され、滝学園はその舞台になっています。
主演の舟木が隣の一宮市の出身で、地元の尾張地方がロケ地に選ばれたのかもしれませんが、滝学園の校舎はまさにそんな青春学園ドラマの舞台にうってつけだったのでしょう。

当初は実業学校として創設され、現在は県内でも有数の進学校になりましたが、とんがり屋根の時計塔は創立以来変わらず長い歴史を刻んでいます。





並木道の奥に時計塔のそびえる本館正面玄関があります








張り出した車寄の上に大きなペディメント(三角形の妻面)またその上に時計塔がそびえます






東側のグランドからも時計塔が望めます






昭和元年から85年の時を刻んできました