かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

長良川鉄道 富加駅(岐阜県加茂郡)

2011-07-26 | 木造駅舎の旅

大正~昭和に建てられた地方の木造駅舎は、素朴なデザインながら現代の機能的な駅舎とは一味違った旅情を誘う趣があります。
地方のローカル線の経営は苦しく、廃線に至る鉄道路線も数多い昨今、今ならまだ間に合う各地に残る木造駅舎を一つでも多く紹介していきたいと思います。

長良川鉄道の富加駅は、大正12年国鉄越美南線開業時のまま残る駅舎で、開業時は加茂野駅と言う駅名でした。
現在越美南線は第三セクター方式の長良川鉄道によって運営されていますが、沿線の過疎化とモータリゼーションの波に押され乗降客が減少、経営環境は厳しく苦しい経営が続いています。
環境にやさしい交通手段として再び鉄道が見直されていますが、地方の鉄道はどこも経営状態は苦しく、路線の存続は私たち利用者にかかっています。

◆富加駅(長良川鉄道越美南線)岐阜県加茂郡富加町羽生
 竣工:大正12年(1923)
 構造:木造平屋
 撮影:2007/03/04

 


駅舎玄関~屋根の鬼瓦も当時のまま



駅構内~美濃太田方面ホーム



ホームの木製のベンチ~かなりの年代ものです