かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

豊橋市民俗資料収蔵室/旧豊橋市立多米小学校(愛知県豊橋市)

2012-01-23 | 東三河の近代建築

 

豊橋建築散歩 その5~豊橋市民俗資料収蔵室/旧豊橋市立多米小学校

 豊橋駅前から市電に乗り終点の赤岩口を下車、さらに県道4号線を東へ2キロ程行ったまだ山里の風景が残る田園地帯に、旧豊橋市立多米小学校の木造校舎が残っています。この校舎は豊橋に現存する唯一の木造校舎で、太平洋戦争の戦局も厳しさを増した昭和19年多米国民学校として建てられました。
 
 昭和53年からは豊橋市民俗資料室収蔵室に転用され、市内および東三河地区の民俗資料の保管展示を行っています。木造校舎を利用した展示室では、「農林業」「漁業」「養蚕」「製糸」「生活」「昭和30年頃の教室」というテーマ別に近代の生活道具から当地で発展した産業の機械・道具などを展示紹介しています。
 
 また豊橋市制施行100周年記念映画「早咲きの花」(浅丘ルリ子主演)で、主人公が少女時代に通った国民学校としてドラマの舞台に使われています。(残念ながら私は見ていません)

◆ 豊橋市民俗資料収蔵室(旧豊橋市立多米小学校)/愛知県豊橋市多米町字滝の谷34-1-1
  竣工:昭和19年(1944)
  構造:木造平屋
  撮影:2011/10/09




収蔵室玄関


廊下に沿って展示室が並ぶ


昭和30年代の暮らしを再現したコーナー


校庭の片隅には戦前の小学校の定番「二宮金次郎像」がたたずむ