半田駅は大府と武豊を結ぶJR東海武豊線の途中駅で、明治19年武豊線開業以来の愛知県下でも最も歴史のある駅の一つです。
明治45年に建てられた木造駅舎は何度もリニューアルされている様子ですが、待合室や柱などに当時の面影が残っています。
また駅舎とホームを結ぶ明治43年(1910)に完成した跨線橋はJR最古と言われており、跨線橋の隣には煉瓦積みのランプ小屋(明治44年)も当時の姿をとどめています。
◆半田駅~JR東海 武豊線/愛知県半田市御幸町110-1
竣工:明治45年(1912)
構造:木造平屋建
◆半田駅跨線橋
竣工:明治43年(1910)
構造:鉄骨、木造
◆半田駅旧ランプ小屋
竣工:明治44年(1911)
構造:煉瓦造平屋建
撮影:2006/06/04、2012/05/04
■駅舎の外観はリニューアルされ当時の面影は残っていません
■駅舎の脇に設置されている銀行のATMコーナーには、セセッション風の装飾が施された木製の柱があります
■国鉄時代の資産標には「大正11年9月」の表示
■待合室の柱は当時のままで、セセッション風の意匠が見受けられます
■駅舎と接する旧1番線ホームと2番線、3番線ホームを結ぶ跨線橋
■跨線橋通路~天井は鉄骨がむき出しです
■跨線橋の通路にある「JR最古の橋」の表示板
■跨線橋出入口の金属製の柱にも装飾があります
■跨線橋脇レンガ造の旧ランプ小屋~夜間に信号機の日に使う灯油が保管されていました