明治43年にトイスラー博士により開設された病院が前身で、昭和8年竣工の旧病棟の一部とチャペル(聖ルカ礼拝堂)が現存しています。この建物は当初、フォイエルシュタインのデザインをもとに、A.レーモンドによりインター・ナショナルスタイルで設計されましたが、途中からバーガミニーの手が入り、ニューヨーク風のアールデコ装飾がくわえられました。
十字架を乗せた塔は、今もかつての居留地明石町のランドマークとして親しまれ、旧病棟は看護学校に組み込まれて再生活用されています。
■聖路加国際病院旧棟/中央区明石町9-1
竣工:昭和8年(1933)
設計:J.バーガミニー+B.フォイエルシュタイン+A.レーモンド
施工:清水組
構造:SRC造7階
撮影:2017/08/11
※東京都選定歴史的建造物