関東大震災後の復興期、東京の下町の繁華街に多く建てられた看板建築の一つ。看板建築とは、それまでの伝統的な商店建築の出桁造と異なり、平面のファサードに銅板、タイル、モルタルなどを使い自由にデザインした商店建築。
宮川食鳥鶏卵は、壁面全体を覆った緑青色の銅板が見事で、昭和初期の築地の商店の雰囲気を今に伝えています。
■当時木造3階建は建築基準法で許されませんでしたが、どう見ても堂々たる3階建です
■色々な鳥肉をあつかう商売を「諸鳥鶏卵商」というのでしょうか
■「電話 東京代表(54)百七十七番」と右から書かれた電話番号に時代を感じます
■宮川食鳥鶏卵/中央区築地1-4
竣工:昭和5年(1930)
構造:木造銅板葺3階建
撮影:2017/08/11
■築地界隈で見つけた銅板貼りファサードの看板建築(この界隈の現存する看板建築もめっきり少なくなったようです)