大垣駅と大垣城のちょうど中間、水門川に沿って東西に走る通りにある東外側駐車場の西隣にタイル貼りの瀟洒な洋館が建っています。外観は非常に美しい状態に保たれているので、とても昭和初期竣工の建物には見えませんが、東海地方でも現存する数少ない戦前の鉄筋コンクリート造の洋館住宅です。
◆M邸/岐阜県大垣市東外側町2丁目
竣工:昭和初期
構造:RC造2階建
撮影:2013/11/23
※多数の近代建築関係の書籍に実名で掲載されていますが、個人住宅のためイニシャルの表示にとどめました。
■建物外壁は全面茶褐色のタイルに覆われ、南側正面の玄関廻りと腰壁は御影石をあしらう
通りに面した南側と西側の2階の窓と玄関は、櫛形アーチになっている
■建物南西側~屋上には一段高くなった手摺付の展望台が設けられている
■建物西側~軒先と庇、窓の手すりのラインで水平線を強調するデザインは当時流行の表現主義風
■建物北西側~北側の2階窓の上部はアーチではなく普通の縦長に処理している
■2階窓の庇や手すり部分には細かい装飾が見られる
最新の画像[もっと見る]
前を通る度、気になっていた洋館だったのですが、先日取り壊され更地になっていました(泣)M邸、どなたのお宅か分からないままですが、残念です。
こちらのブログの写真、記念に保存させていただきました^_^
M邸の取り壊し情報驚きました。
手入れの行き届いたお宅だっただけに残念です。
これからも取り壊される前に、一つでも多く建物を紹介できたらと思っています。
これからもよろしくお願いします。