今日は「大寒」。1年でもっとも寒さが厳しいころといわれているが、今年は春を思い起こすような寒のゆるみとなった。1週間前と同じ服装で出歩くと汗ばんでくる。庭仕事をするする音があちこちから聞こえてくる。17時を過ぎてもまだ太陽が西の空にあることも加え、だんだん春になっていくんだという気持ちになってくる。枯れ木の枝の芽のふくらみにもそれを感じる。ジムでも「三寒四温ですな」とみんなの顔もほころぶ。
自然界は春に向かって着々と歩んでいるが、人間界は大寒どころか極寒という感じ。世界各地で起こっている出来事に心が冬眠したがっている。ニュースを見る気持ちが失せている。
こういう時は、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常(しよぎやうむじやう)の響(ひびき)あり。沙羅双樹(しやらそうじゆ)の花の色、盛者必衰(じやうしやひつすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、唯(ただ)春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂(つひ)にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵(ちり)に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうこう)、漢の王莽(わうまう)、梁(りやう)の周伊(しうい)、唐(たう)の禄山(ろくさん)、是等(これら)は皆旧主先皇(きうしゆせんくわう)の政(まつりごと)にもしたがはず、楽(たのし)みをきはめ、諫(いさめ)をも思ひいれず、天下(てんか)の乱れむ事をさとらずして、民間の愁(うれう)る所を知らざツしかば、久しからずして、亡(ぼう)じにし者どもなり。近く本朝をうかがふに、承平(しようへい)の将門(まさかど)、天慶(てんきやう)の純友(すみとも)、康和(かうわ)の義親(ぎしん)、平治(へいぢ)の信頼(のぶより)、此等(これら)はおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅(ろくはら)の入道前太政大臣平朝臣清盛公(にふだうさきのだいじやうだいじんたいらのあつそんきよもりこう)と申しし人の有様(ありさま)、伝へ承るこそ、心も詞(ことば)も及ばれね。」
を一日一回声を出して読む。
自然界は春に向かって着々と歩んでいるが、人間界は大寒どころか極寒という感じ。世界各地で起こっている出来事に心が冬眠したがっている。ニュースを見る気持ちが失せている。
こういう時は、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常(しよぎやうむじやう)の響(ひびき)あり。沙羅双樹(しやらそうじゆ)の花の色、盛者必衰(じやうしやひつすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、唯(ただ)春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂(つひ)にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵(ちり)に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうこう)、漢の王莽(わうまう)、梁(りやう)の周伊(しうい)、唐(たう)の禄山(ろくさん)、是等(これら)は皆旧主先皇(きうしゆせんくわう)の政(まつりごと)にもしたがはず、楽(たのし)みをきはめ、諫(いさめ)をも思ひいれず、天下(てんか)の乱れむ事をさとらずして、民間の愁(うれう)る所を知らざツしかば、久しからずして、亡(ぼう)じにし者どもなり。近く本朝をうかがふに、承平(しようへい)の将門(まさかど)、天慶(てんきやう)の純友(すみとも)、康和(かうわ)の義親(ぎしん)、平治(へいぢ)の信頼(のぶより)、此等(これら)はおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅(ろくはら)の入道前太政大臣平朝臣清盛公(にふだうさきのだいじやうだいじんたいらのあつそんきよもりこう)と申しし人の有様(ありさま)、伝へ承るこそ、心も詞(ことば)も及ばれね。」
を一日一回声を出して読む。