素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

半夏生

2010年07月02日 | 日記
 「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。

 農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もある。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。また三重県の熊野地方や志摩地方の沿岸部などでは、ハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことに対する戒めともなっている。

 田植えが一段落して、夏に向かっての骨休めの頃として設定された生活の知恵だと思う。

 夏至を過ぎた頃に長さ10~15cmほどの穂状花序を葉のつけねにつけ、また、花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化し花びらの役目を果たすはずだが、我が家の“ハンゲショウ”は緑の葉のままである。よく通る道の一角に群生しているものは見事に咲いている。どことなく寂しげな様子が気に入っている。ただ、ドクダミ科なので、開花期にはドクダミに似た独特の匂いを出す。遠くから見ているほうが無難である。

名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説がある。

 また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれている。私は、“半夏生”の漢字と“ハンゲショウ”という響きが一番好きである。花言葉は「内に秘めた情熱」

 今日からW杯もベスト8の戦いが始まる。本屋でイビチャ・オシムの『考えよ!』を衝動買いしてしまった。サッカー関連の本はすべて処分したのに、これもW杯効果か?
コメント
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