昨夜、お月見騒動も一段落した後の風呂上り「やれやれ一服」とテレビのスイッチを入れるとEテレになっていた。孫が見ていたチャンネルがそのままになっていたのだろう。【歌人・馬場あき子さん、95歳】というテロップが目に入った。学徒動員で軍需工場での体験を語っている場面だった。普段であればパスをしてしまうのだが、なぜかその時は見入ってしまった。
2019年3月10日に放送されたものの再放送である。
静かな語り口だが惹きつけるものがあった。馬場さんの原点は10代後半の戦争体験。戦後の焼け野原の中で自分が一個の“物”ではなく、一人の“人間”であることに気づいた。教師となり、歌を詠みながら、能や古典の研究にも打ち込んできた馬場さん。その足跡を写真、映像とともに振り返っていた。94歳の母とは1歳違い、母も同じような体験をしてきたのだと思うと考えさせられることが多かった。
たとえ国が滅んでも、歌や芸能によって言葉が守られれば、人々の“いのち”は失われないという言葉に重さを感じた。また、「鬼」の話も興味深く見た。常に心に一匹の“鬼”を飼ってきたという馬場さんの話には凄みすら感じた。nhkプラスで10/6(金) 午後11:49 まで配信されているので、もう1度最初からじっくりと見てみようと思っている。
2019年3月10日に放送されたものの再放送である。
静かな語り口だが惹きつけるものがあった。馬場さんの原点は10代後半の戦争体験。戦後の焼け野原の中で自分が一個の“物”ではなく、一人の“人間”であることに気づいた。教師となり、歌を詠みながら、能や古典の研究にも打ち込んできた馬場さん。その足跡を写真、映像とともに振り返っていた。94歳の母とは1歳違い、母も同じような体験をしてきたのだと思うと考えさせられることが多かった。
たとえ国が滅んでも、歌や芸能によって言葉が守られれば、人々の“いのち”は失われないという言葉に重さを感じた。また、「鬼」の話も興味深く見た。常に心に一匹の“鬼”を飼ってきたという馬場さんの話には凄みすら感じた。nhkプラスで10/6(金) 午後11:49 まで配信されているので、もう1度最初からじっくりと見てみようと思っている。