素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

白鵬休場!退き際の難しさ増す

2021年03月16日 | 日記
 私は「巨人・大鵬・卵焼き」世代である。その時応援していたのは巨人ではなく大洋ホエールズ、大鵬ではなく柏戸。要は安定的な強さと圧倒的な人気のあるものには気持ちが向かないのである。強さと脆さを持ったハラハラさせてくれるチームや選手を好む傾向がある。だから白鵬も好みの力士ではない。
 でも個人的な好みとは別に白鵬が相撲界の大ピンチを支えてきたという事実は賞賛に値すると思っている。もともとは体力的にも恵まれず、文化、言葉の違う異国での相撲人生は人の数倍の努力と研究なしには今の地位を得ることはできなかったろう。
 喉元過ぎれば熱さを忘れる。で相撲人気の復活とともに協会内部での白鵬への風当たりが変化してきたように感じる。本人も肌身で感じたのではないかと推察する。言動の変化もそのあたりに起因するのではと勝手に思っている。
 だから白鵬には退き際のタイミングをまちがわないでほしいとここ数年は思い続けてきた。白鵬にとって不幸なことはいくつかあった。1つは、国籍問題。引退後相撲界で仕事をしようとしたら日本国籍でないといけないという条件がある。撤廃しても何ら差支えないと思うが大きな壁として存在する。2つ目は、新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪が延期になったこと。もし、予定通り開催されていたらそこを区切り目とできただろう。この1年間で体の方はガタが来た。特にひざは致命的だと思う。3つ目は自分を乗り越えたと実感できる若手が育っていない。カド番脱出が目標の大関ばかりでは話にならない。照ノ富士が大関に復帰すれば引導を渡す役になれるかもしれない。でも照ノ富士も膝に大きな爆弾を抱えているから先行きは不透明。
 今回の休場でますます難しい状況になってしまった。鶴竜のおまけつきときているからなおさら気の毒である。

 引退を決断する時期は、個々色々であってよいと思う。スパッとやめるもギリギリまで現役にこだわり続けるもどちらが良いかは決められない。見守り、受け入れ、現役時代の頑張りに拍手を送り、新たな出発にエールを送りたいのである。
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