素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「臆面もなく」が際立っているだけのこと

2025年02月03日 | 日記
 第47代米大統領に返り咲いたドナルド・トランプ氏、矢継ぎ早に大統領令を出し波紋を広げている。想定内とはいえ権力の行使に酔っている様子は見るに耐えない。しかし、冷静に考えればトランプ氏の言動は特別なものではないと思う。人間の誰しも持っている自己中心的な言動、それが「臆面もなく」さらけ出されているだけなのだと思う。

 今、トランプ氏の若い日を描いた映画が話題になっているようだ。若きおぼっちゃまトランプ氏が、やり手の弁護士と出会い変貌していく姿が描かれているみたいだが、鍵になっているのが弁護士から伝授された「勝つための三つのルール」である。

  ①暴言、誹謗中傷、脅迫など何でもありの「攻撃・攻撃・攻撃」
  ②事実などは無視、とにかく「非を認めるな、全否定せよ」
  ③「どれだけ劣勢でも勝利を主張せよ」

 半世紀近くこのルールでうまくやってきたという成功体験、特に大統領返り咲きを果たしたことはトランプ氏にゆるぎない自信をさらに与えたことは間違いない。だからトランプ氏が変わることは期待しない。

 困るのは、それを真似をする人が出てくることである。「勝つための三つのルール」は人間の中に存在する負の側面である。ただ、これを前面にだせば集団生活に支障をきたすため、道徳、宗教、法律、哲学、・・・など「人類の知恵」で歯止めをかけてきた。さまざまな失敗を重ねながら築いてきた社会の枠組みが壊されることを危惧する。

 安倍さんの「モリカケ・桜」問題が浮上した時の言動が「勝つための三つのルール」に合致していることを見ると二人が意気投合したことは至極当然だと今思う。あのあたりから「言ったもん勝ち」という風潮が生まれてきたと感じてる。

 ①自分とは異なる意見を持つ人の話にも耳を傾け接点を粘り強く探る
 ②自分に非があると思ったら謝る
 ③負けを潔く認め、なぜ?なのかを分析し改善に努める
ということを胸に刻んでこれからも歩んで行こうと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする