5月19に筑波山を歩いて来た。
前編に引き続き、鬼ヶ作林道で観た植物から順ご覧いただきたいと思う。
前編で樹木の花をご覧いただいたので、後編では草花をご覧いただきたい。
先ずは馴染みがあるシソ科のこの花なのだが・・
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タツナミソウ(シソ科タツナミソウ属の多年草)の仲間だとすぐに分かったが、筑波山にはオカタツナミソウが観られるので自信がなかった。
帰宅後調べたら、オカタツナミソウは茎に下向きに曲がった毛が生えるとのことだった。またオカタツナミソウの葉は、卵形または三角状卵形で先がやや尖るとあった。
茎に生える毛についてはこの写真では分かりにくいが、拡大すると下向きに生えているように見えた。また葉の形からしてもオカタツナミソウのように思われた。
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続いてはこの花が群生していた。
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フタリシズカ(センリョウ科チャラン属の多年草)だが、下の写真を画像検索したらサンニンシズカと出てきたので、笑ってしまった。
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黄色い5弁の花が陽当りのよいところに咲いていた。
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ウマノアシガタ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)のようだ。
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こちらのキク科の花は舌状花が10個あった。
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ハナニガナ(キク科ニガナ属の多年草)だ。
ここ数年観てきた中で、ハナニガナの舌状花の数は狭い範囲で場所によって異なることが分かった。
白山で観たものは11~12個、北アルプス(柏原新道)では11個、尾瀬では8~12個、吾妻連峰では9個、飯豊山では9~11個、高妻山では11個、越後三山の中ノ岳では10個であった。ちなみにウィキペディアには7~11個程度と書いてある。
尾瀬には毎年出かけていて、歩く場所も多様であった。そのためハナニガナを観た場所も都度異なった。舌状花の数が8~12個だったのもそのためであると思われるが、生育環境と関係があるのかは分からない。
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次の花は地面近くに咲いていた小さな花だ。
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画像検索ではサギゴケ(サギゴケ科サギゴケ属の多年草)が示唆されたが、花色が違った。
シロバナサギゴケかもしれないが、確信が持てなかった。
花の長さもサギゴケより小さいように見えたので、トキワハゼあるいはシロバナトキワハゼ(サギゴケ科サギゴケ属の一年草)かもしれない。
(なつみかんさんから、トキワハゼのように見えるとアドバイスいただきました。)
次も写真は1枚しかない。
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ハンショウヅル(キンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木)のようだ。
ハンショウヅルは本州、九州に分布し、林縁や林内に生育する。葉は長さ4~9cmの卵形の三出複葉で対生する。花柄の長さは6~12cmで、先端に紅紫色の鐘形の花を1個下向きに付ける。花期は5~6月。
テンナンショウの仲間がたくさん観られた。マムシグサなどはあまり好きでなく普段は撮らないが、これは葉に斑が入っていたので撮った。種名は分からない。
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キャンプ場からは登山道を登っていく。先週まだ咲いていたユキザサ(ユリ科マイヅルソウ属の多年草)は、ほとんどが花を終えていた。
残花を見つけて撮った。
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エンレイソウも数カ所で観られた。
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これまでこの道を歩いたのはカタクリの時期が多かった。
カタクリはすでに葉も姿を消していて、気配すらなくなっていた。
次の花は女体山から御幸ヶ原に向かう途中で咲いていたものだ。
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ヒイラギソウ(シソ科キランソウ属の多年草)だと思う。
ヒイラギソウは本州の関東地方の北西部に分布し、山地の半日陰の林縁にある崩壊しやすい斜面の草地などに生育する。花期は4~6月。花は青紫色の唇形で、茎の上部の3~5段になる葉腋ごとに、4~6個ずつ輪状につく。
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男体山から自然研究路へ進んだ。先週見つけたヤマブキソウがまだ咲いていたが、写真は撮らなかった。
ニリンソウはすっかり終わっていたが、ようやく見つけたのがこの残花。周囲の個体はほとんど枯れてきていた。
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帰路は長い階段を降りて、鬼ヶ作林道に出たところで一旦休憩し、15時前にクルマに戻った。
ちょうど小雨がぽつぽつと落ち始めてきていた。
今週も筑波山ハイキング(完)
前編に引き続き、鬼ヶ作林道で観た植物から順ご覧いただきたいと思う。
前編で樹木の花をご覧いただいたので、後編では草花をご覧いただきたい。
先ずは馴染みがあるシソ科のこの花なのだが・・
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タツナミソウ(シソ科タツナミソウ属の多年草)の仲間だとすぐに分かったが、筑波山にはオカタツナミソウが観られるので自信がなかった。
帰宅後調べたら、オカタツナミソウは茎に下向きに曲がった毛が生えるとのことだった。またオカタツナミソウの葉は、卵形または三角状卵形で先がやや尖るとあった。
茎に生える毛についてはこの写真では分かりにくいが、拡大すると下向きに生えているように見えた。また葉の形からしてもオカタツナミソウのように思われた。
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続いてはこの花が群生していた。
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フタリシズカ(センリョウ科チャラン属の多年草)だが、下の写真を画像検索したらサンニンシズカと出てきたので、笑ってしまった。
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黄色い5弁の花が陽当りのよいところに咲いていた。
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ウマノアシガタ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)のようだ。
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こちらのキク科の花は舌状花が10個あった。
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ハナニガナ(キク科ニガナ属の多年草)だ。
ここ数年観てきた中で、ハナニガナの舌状花の数は狭い範囲で場所によって異なることが分かった。
白山で観たものは11~12個、北アルプス(柏原新道)では11個、尾瀬では8~12個、吾妻連峰では9個、飯豊山では9~11個、高妻山では11個、越後三山の中ノ岳では10個であった。ちなみにウィキペディアには7~11個程度と書いてある。
尾瀬には毎年出かけていて、歩く場所も多様であった。そのためハナニガナを観た場所も都度異なった。舌状花の数が8~12個だったのもそのためであると思われるが、生育環境と関係があるのかは分からない。
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次の花は地面近くに咲いていた小さな花だ。
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画像検索ではサギゴケ(サギゴケ科サギゴケ属の多年草)が示唆されたが、花色が違った。
シロバナサギゴケかもしれないが、確信が持てなかった。
花の長さもサギゴケより小さいように見えたので、トキワハゼあるいはシロバナトキワハゼ(サギゴケ科サギゴケ属の一年草)かもしれない。
(なつみかんさんから、トキワハゼのように見えるとアドバイスいただきました。)
次も写真は1枚しかない。
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ハンショウヅル(キンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木)のようだ。
ハンショウヅルは本州、九州に分布し、林縁や林内に生育する。葉は長さ4~9cmの卵形の三出複葉で対生する。花柄の長さは6~12cmで、先端に紅紫色の鐘形の花を1個下向きに付ける。花期は5~6月。
テンナンショウの仲間がたくさん観られた。マムシグサなどはあまり好きでなく普段は撮らないが、これは葉に斑が入っていたので撮った。種名は分からない。
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キャンプ場からは登山道を登っていく。先週まだ咲いていたユキザサ(ユリ科マイヅルソウ属の多年草)は、ほとんどが花を終えていた。
残花を見つけて撮った。
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エンレイソウも数カ所で観られた。
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これまでこの道を歩いたのはカタクリの時期が多かった。
カタクリはすでに葉も姿を消していて、気配すらなくなっていた。
次の花は女体山から御幸ヶ原に向かう途中で咲いていたものだ。
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ヒイラギソウ(シソ科キランソウ属の多年草)だと思う。
ヒイラギソウは本州の関東地方の北西部に分布し、山地の半日陰の林縁にある崩壊しやすい斜面の草地などに生育する。花期は4~6月。花は青紫色の唇形で、茎の上部の3~5段になる葉腋ごとに、4~6個ずつ輪状につく。
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男体山から自然研究路へ進んだ。先週見つけたヤマブキソウがまだ咲いていたが、写真は撮らなかった。
ニリンソウはすっかり終わっていたが、ようやく見つけたのがこの残花。周囲の個体はほとんど枯れてきていた。
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帰路は長い階段を降りて、鬼ヶ作林道に出たところで一旦休憩し、15時前にクルマに戻った。
ちょうど小雨がぽつぽつと落ち始めてきていた。
今週も筑波山ハイキング(完)