花の平標山に行ってきました(その3)からの続きです。
今回は山頂がゴールではありません。
平標山頂は通過地点で、すぐに仙ノ倉山に向かって下ります。目指すはお花畑です。
ものの2~3分も歩くと、一面のお花畑に到着しました。
主に咲いているのはハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
4年前に、アクセントとしてかなり目立っていたミヤマキンバイ エチゴキジムシロ(バラ科キジムシロ属)は、ほとんど咲いていません。
ハクサンイチゲです。ここでも雹の被害が出たようで、花弁がちぎれた花が多く観られました。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)も所々で観られます。
木道脇にミヤマキンバイ エチゴキジムシロを見つけました。まだつぼみが多いので、これから咲いてくれることでしょう。
ハクサンコザクラです。
ハクサンイチゲです。
霧は相変わらず晴れません。
今日は午後から雷雨の可能性があり、3時からの降水確率は60%です。早めに引き返すことにしました。
山頂付近に座れる場所があったので、手早く食事を済ませました。
帰路は平標山の家を経由して下ります。この道は登山口まで下り一辺倒です。
時刻は10時15分になりました。
ここで地図を用意しました。
帰路は平標山からまっすく南に下り、コースタイム40分で平標山の家に着きます。
山の家からは向きを南西に変え、再び一直線に下ります。山の家から登山口(林道合流点)までのコースタイムは45分です。
さて、下り出してすぐに傷めている右のかかとが痛み出したので、ロキソプロフェンNaのテープを貼りました。
この痛み止めはよく効きます。
木道が整備されていて、とても歩きやすいです。
平標山の南面には一面の笹原が広がっていますが、陽の当たる登山道脇はお花が観られます。
登って来た時とは逆の順で、お花を見て歩きます。
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)です。
ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)が現われました。
アカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)です。
下の方に山の家が見えてきました。
先行者がいるので、間隔を空けて歩きます。
イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)です。
花後のショウジョウバカマ(シュロソウ科ショウジョウバカマ属)だと思います。
ハナニガナ(キク科ニガナ属)が現われました。このお花は垂直分布域が広いです。
野に咲くニガナ(キク科ニガナ属)の舌状花が普通5個なのに対し、ハナニガナは8~10個です。また高山型のタカネニガナ(キク科ニガナ属)では8~11個あります。
ヤマニガナという植物もありますが、これはアキノノゲシ属で、見た目も大きく違います。
ベニサラサドウラン(ツツジ科ドウダンツツジ属)が出てきました。
10時58分に平標山の家に着きました。ここでトイレを済ませます(管理費100円です)。
山の家の写真を撮り忘れたので、歩き出して20mほど下ってから、戻って写真を撮りました。
ここを南西へ曲がります。
10時57分再び歩き出して、最初に見たお花はハナニガナでした。道中たくさん見ました。
数は少ないですが、シロバナハナニガナも咲いていました。
タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)が見られるところまで下りてきました。
登山道はドミノ倒しのピースを並べたように、狭い間隔で階段が続きます。
そこをコトコト人形のように駆け下ります。足の痛みはなく、絶好調です。
途中、お花を見つけると立ち止まります。
この花は、ショウキラン(ラン科ショウキラン属)だそうです。←モウズイカさんに教えていただきました。ありがとうございました。
初めて見ました。大きなランですね。
こちらはヤグルマソウ(ユキノシタ目ヤグルマソウ属)です。大きな掌状複葉が特徴です。その後、林道脇でも見かけました。
11時46分、登山口まで下りてきました。山の家からはコースタイムを4分オーバーしました。
ここからは河内沢沿いの林道を歩きます。駐車場までのコースタイムは55分です。
林道脇の樹々の隙間から、時々空が顔を覗かせます。
小鳥のさえずり、小川のせせらぎを聞きながらの気持ちよい歩行です。
朝歩いた稜線も見えてきました。上空は青空です。
林道を離れて、再び川沿いの登山道になると、小走りで進みました。
ギンリョウソウ(ツツジ科ギンリョウソウ属)がありました。4年前にも同じところで観た花です。
駐車場には12時33分に到着しました。林道に下りてからはコースタイムより8分短くゴールできました。
広い駐車場に半分ほどの車が停まっていました。
雨にも会わず、花の平標山を堪能してきました。
大満足の山行でした。
靴を洗い、荷物を車に載せて温泉へ向かいます。駐車料金600円は料金箱へ入れました。
温泉は、群馬県猿ヶ京温泉のまんてん星の湯です。4年前にも使ったところです。とてもいいお湯でした。
今回は、大浴場も露天風呂も他に客はおらず、男湯は貸し切り状況でした。
コロナ禍に加え、6月はもともと観光客が少ない季節で、平日の昼下がりということもあったのでしょう。
玄関脇にあった季節外れの「いさご」ののぼりがむなしく揺れていました。
今回は山頂がゴールではありません。
平標山頂は通過地点で、すぐに仙ノ倉山に向かって下ります。目指すはお花畑です。
ものの2~3分も歩くと、一面のお花畑に到着しました。
主に咲いているのはハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
4年前に、アクセントとしてかなり目立っていた
ハクサンイチゲです。ここでも雹の被害が出たようで、花弁がちぎれた花が多く観られました。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)も所々で観られます。
木道脇に
ハクサンコザクラです。
ハクサンイチゲです。
霧は相変わらず晴れません。
今日は午後から雷雨の可能性があり、3時からの降水確率は60%です。早めに引き返すことにしました。
山頂付近に座れる場所があったので、手早く食事を済ませました。
帰路は平標山の家を経由して下ります。この道は登山口まで下り一辺倒です。
時刻は10時15分になりました。
ここで地図を用意しました。
帰路は平標山からまっすく南に下り、コースタイム40分で平標山の家に着きます。
山の家からは向きを南西に変え、再び一直線に下ります。山の家から登山口(林道合流点)までのコースタイムは45分です。
さて、下り出してすぐに傷めている右のかかとが痛み出したので、ロキソプロフェンNaのテープを貼りました。
この痛み止めはよく効きます。
木道が整備されていて、とても歩きやすいです。
平標山の南面には一面の笹原が広がっていますが、陽の当たる登山道脇はお花が観られます。
登って来た時とは逆の順で、お花を見て歩きます。
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)です。
ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)が現われました。
アカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)です。
下の方に山の家が見えてきました。
先行者がいるので、間隔を空けて歩きます。
イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)です。
花後のショウジョウバカマ(シュロソウ科ショウジョウバカマ属)だと思います。
ハナニガナ(キク科ニガナ属)が現われました。このお花は垂直分布域が広いです。
野に咲くニガナ(キク科ニガナ属)の舌状花が普通5個なのに対し、ハナニガナは8~10個です。また高山型のタカネニガナ(キク科ニガナ属)では8~11個あります。
ヤマニガナという植物もありますが、これはアキノノゲシ属で、見た目も大きく違います。
ベニサラサドウラン(ツツジ科ドウダンツツジ属)が出てきました。
10時58分に平標山の家に着きました。ここでトイレを済ませます(管理費100円です)。
山の家の写真を撮り忘れたので、歩き出して20mほど下ってから、戻って写真を撮りました。
ここを南西へ曲がります。
10時57分再び歩き出して、最初に見たお花はハナニガナでした。道中たくさん見ました。
数は少ないですが、シロバナハナニガナも咲いていました。
タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)が見られるところまで下りてきました。
登山道はドミノ倒しのピースを並べたように、狭い間隔で階段が続きます。
そこをコトコト人形のように駆け下ります。足の痛みはなく、絶好調です。
途中、お花を見つけると立ち止まります。
この花は、ショウキラン(ラン科ショウキラン属)だそうです。←モウズイカさんに教えていただきました。ありがとうございました。
初めて見ました。大きなランですね。
こちらはヤグルマソウ(ユキノシタ目ヤグルマソウ属)です。大きな掌状複葉が特徴です。その後、林道脇でも見かけました。
11時46分、登山口まで下りてきました。山の家からはコースタイムを4分オーバーしました。
ここからは河内沢沿いの林道を歩きます。駐車場までのコースタイムは55分です。
林道脇の樹々の隙間から、時々空が顔を覗かせます。
小鳥のさえずり、小川のせせらぎを聞きながらの気持ちよい歩行です。
朝歩いた稜線も見えてきました。上空は青空です。
林道を離れて、再び川沿いの登山道になると、小走りで進みました。
ギンリョウソウ(ツツジ科ギンリョウソウ属)がありました。4年前にも同じところで観た花です。
駐車場には12時33分に到着しました。林道に下りてからはコースタイムより8分短くゴールできました。
広い駐車場に半分ほどの車が停まっていました。
雨にも会わず、花の平標山を堪能してきました。
大満足の山行でした。
靴を洗い、荷物を車に載せて温泉へ向かいます。駐車料金600円は料金箱へ入れました。
温泉は、群馬県猿ヶ京温泉のまんてん星の湯です。4年前にも使ったところです。とてもいいお湯でした。
今回は、大浴場も露天風呂も他に客はおらず、男湯は貸し切り状況でした。
コロナ禍に加え、6月はもともと観光客が少ない季節で、平日の昼下がりということもあったのでしょう。
玄関脇にあった季節外れの「いさご」ののぼりがむなしく揺れていました。
雹の被害で花が傷んでしまったのはホント残念でしたね。
こちら(秋田)も先週、雹で果樹がかなりやられましたが、特にショックだったのは、
日本一(=世界一)と言われる神室山のキヌガサソウ群落の壊滅的な被害でした。
↓頁
https://www.sakigake.jp/news/article/20210620AK0001/
また一昨日、栗駒山に行ったら、数年に一度の花の当たり年と言われているコバイケイソウもかなりダメージを受けておりました。
天災には敵いません。来年以降の回復を祈るばかりです。
ついでなので植物名の訂正を二点ほど。
本ページでミヤマキンポウゲとされているのはミヤマキンバイ(バラ科)です。
「シュンラン(ラン科シュンラン属)の仲間」とされているのはショウキランです。
それにしてもタフですね。
私などは花の撮影が主体なのでコースタイムの1.5~2倍見なければなりません。
年々、脚力の衰えを痛感しております。
ミヤマキンバイは毎年観ている花ですが、確認せずに書いてしまいました。
反省です。
ショウキランは、まったく初めて観た花でした。
本文を訂正しました。
神室山のキヌガサソウ、葉も大きなダメージを受けましたね。
来年、元気に復活してくれることを祈ります。
栗駒山のコバイケイソウも雹害とのことで、今年は雹害の範囲が広いようですね。
山で一番怖いのが雷です。
昔、朝日連峰を縦走中に稜線上で雷に遭い、荷物を放り出して藪に飛び込んだことがあります。
今回も午後からの発雷確率が高く、早めに下山しました。
案の定、群馬県内各地で雷雨となったようです。
登山者の被害が出ていないことを祈っております。
今 草取りをシテであまり暑いのでやめて家に入って
スマホでもブログを開いたらshuさんのが・・・
お花畑には高山植物が沢山咲いていますね。
ミチノクコザクラを見に雪渓を歩いて岩木山に登ったことを思い出しました。
とても濃いピンク色で綺麗だったわ。
痛めた足は大丈夫ですか。
私も朝早い時間に、草取りを少しだけしました。
さて、ミチノクコザクラ、いいですね。
サクラソウの仲間は全国にありますが、ミチノクコザクラは岩木山の固有種でしたね。違いましたか?
まだ観たことがありません。
足首ですが、上腓骨筋支帯というところを痛めています。
普段の生活では平気ですが、テニスなど激しい運動をすると痛くなります。
テニスや山行の時はテーピングをするようにしています。
今回はテーピングに加えて、ロキソプロフェンのお陰で痛みもなく歩けました。
年々山へ行くときに持っていく、薬が増えています(笑)
そしてヤマケイアルペンガイドNEXT 花の百名山 登山ガイド に載っていることに気付きました、堂々たる花の山なのですね。
そこで紹介されているのはShuさんが今回歩かれたコースでしたので、山行の様子が手に取るように分かりました。仙ノ倉山方面のお花畑は必見と書いてありましたので、そこも見せていただきありがとうございます。
また、私はこれまでどれもコレもナナカマドとしていましたが、タカネナナカマドの葉の特徴を知ることが出来ました。
ベニサラサドウダンは鮮やかですね、こちらでは薄い色のサラサドウダンですが縞模様が気に入っております。
次々と花が現れ前に進まない、よく分かります。こちらのハクサンシャクナゲはまだ咲いておらず、緯度の違いを感じます。
黄色いスミレは大体わかりますが、ミヤマキスミレは見たことがありません、北東北には生育していないのでしょうか。
オオバキスミレとしていたものにミヤマキスミレが含まれているかもしれません、これからは注意します。
ハクサンイチゲは単独でも良いし群生も見ごたえがありますね、今年は見ないうちに花期が過ぎそうですが8月に二度目の開花をする山がありますので挑戦したいです。
8月のハクサンイチゲを見に焼石岳に登る決意をさせていただきました、でも暑いだろーナあ。
下山後の温泉も楽しまれたようで何よりでした、そしてお疲れさまでした。
一面のハクサンイチゲ、素晴らしいですね。
雹の被害に遭っていたとは残念ですが、自然には勝てません。
こんな山の上まで板が敷いてあるのですね。
下りの昨日載せて頂いた花は覚えていますが、イワイチョウ、ショウキラン、ヤグルマソウは知りませんでした。
階段を駆け下り、道は小走りでなんて、本当にタフでいらっしゃいますね。
温泉で温まってお帰りで、良い登山でしたね。
お疲れ様でした。
沢山のお写真を見せて頂き、有難うございました。
ハクサンコザクラは、サクラソウ科なんですね
ハクサンの言われはなんだろうって
思いつつ、この天空のお花畑は、圧巻です(@_@)
ミヤマキンバイは、バラ科。
ヤグルマソウは、ユキノシタ目
イワカガミは、イワウメ科
科も違う色々な種類の花が、こんなに高い山に
お花畑を作っているんですね^^
ギンリョウソウは、こちらでも見ることが
できる花ですが、ツツジ科とは??
どうしてツツジなんだと自然の不思議を感じます。
整備された木道、コロナじゃなければ、
お花畑を楽しみに来る登山者が大勢いるんでしょうね
こんなに写真撮りながらでも、
コースタイムと比較してきちんとペースを
保っているのが、shuさんらしい^^
独り占めの温泉なんて、羨ましい~
大満足の平標山登山、お疲れ様でした^^
こんばんは。
ほぼコースタイムかそれより早い到着、お元気すぎますね。
ハクサンイチゲの群落すごいですね。
これだけ見ても値打ちがあります。
標高によって写されている花の種類が違うのが面白いですね。
お疲れさまでした。
改めてshuさんの健脚ぶりがよく分かりました。
秋のハクサンイチゲ、いいですね。
私は昨年まで秋にハクサンイチゲが咲くことを知らずにいました。
昨秋、鳥海山と月山に登った折、ハクサンイチゲを観て驚きました。
鳥海山に登ったのは9月30日、月山はその翌日でしたから、随分涼しかったです。
観に行かれてはいかがですか?
タカネナナカマドとウラジロナナカマドは、葉を観ると違いが分かります。
鋸歯の付き方が違いますし、ウラジロナナカマドは葉の裏側が白っぽいので、見分けがつきます。
スミレのことはよく存じません。
山渓ハンディ図鑑によると、オオバキスミレは、北海道、東北地方と群馬~近畿地方の日本海側に分布し、茎葉は互いに離れ輪生状にならない。
ミヤマキスミレは、北海道、本州中部地方以北の日本海側に分布し、茎葉は接近してつき、3輪生状になる。
また、ナエバキスミレは、飯豊山、谷川連峰他に分布し、ミヤマキスミレに似るが、最下の葉は離れてつくとなっています。
今回は、詳しく観ておらず、申し訳ありません。
但し、他の平標山の登山者の報告で、ミヤマキスミレとナエバキスミレがこの山で観察されていることは確認しています。
今度観る機会があれば、詳しく観察したいと思います。
まさに天空のお花畑でしたね。一面のハクサンイチゲ、素晴らしかったです。
湿原に木道を整備するのは、植物を保護するためですが、この山の場合は登山者の利便性のためだと思います。
木道のお陰でずいぶん歩きやすかったです。但し、雨が降ると滑るので、要注意です。
ロキソプロフェンのお陰で、痛みも感じず快適に歩けました。
この薬はテープの他に錠剤も持参していて、耐えられない痛みの時は錠剤も呑むつもりですが、今のところその経験はありません。
お花が多いということは虫も多いので、この季節は虫刺されの薬も欠かせませんね。