shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ①(十字峡~日向山)

2021-08-30 23:14:43 | 山行・旅行


8月27、28日、越後三山の最高峰・中ノ岳(標高2085m)から、兎岳(標高1926m)を経由して、利根川水源の山・大水上山(標高1831m)、さらに進んで丹後山(標高1809m)を巡る1泊2日の山旅を、山の師匠と一緒に楽しんできた。

中ノ岳へのアクセスは、関越道の六日町インターから三国川(さぐりがわ)沿いに15kmほど東に進むと、三国川ダムの先の十字峡登山口に着く。


三国川ダムは、1992年に完成したロックフィル式のダムで、高さが119.5mあり、魚野川の流域では最大の規模である。
このダムの完成のお陰で、十字峡登山口までの道路も全線が2車線の立派な舗装路となっていて、車でのアクセスは極めて良かった。

さて、今回の山行だが、1日目は十字峡を出発して中ノ岳に登頂後、頂上直下の避難小屋で泊る。
出発地点から山頂までの標高差は1629mある。途中の日向山(標高1561m、中ノ岳5合目)までを、先ずはご覧いただくことにしたい。


5時30分、十字峡登山センター脇の駐車場に到着。
休日には満車になることもあると聞いていたが、平日のこの日は3台が停まっていた。


軽く朝食を摂って、5時54分、登山センター前の、越後三山登山口入口(標高456m)から登山開始。
いきなりコンクリートで固められた急坂を登っていく。


しばらく進むと地面は土に変るが、急坂は変らない。


風はなく、とにかく暑い。
前夜も熱帯夜で、十分な睡眠が取れなかったのが応える。
6時36分、1合目に到着。周辺は藪で、この辺りはやや平らになっている。
ちなみに、この登山道は5合目までは見晴がない。1合、2合と順に石標があるのが救いである。


1合目を過ぎると、さらに傾斜が急になった。顔や首の汗を手ぬぐいで拭いながら登る。


ホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)が咲いていた。この先かなり上の方までホツツジは見られた。


急登が続くが、花を見ると本当に癒される。


崩れやすい岩場。鎖が設置されていた。


急登は2合目の直前まで続いた。


7時44分、2合目に到着。寝不足と暑さでふらふらになり、横になって5分ほど休んだ。
写真は余裕の山の師匠。


2合目を過ぎると傾斜が緩やかになった。順調に高度を上げていくが暑さが身に応える。

実をつけた樹木が現われる。見たことはあるが、名前が分からない。
なつみかんさんからコブシではないかと教えていただきました。図鑑を見るとコブシかタムシバのようです。なつみかんさん、ありがとうございました。




師匠はこんな写真も撮っていた。




8時37分、3合目を通過。
ナナカマド(バラ科ナナカマド属)の実も色づき始めていた。


この樹木も名前が分からない。
なつみかんさんからアブラツツジではないかと教えていただきました。なつみかんさん、ありがとうございました。
アブラツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木で、本州の中部地方以北に分布します。中ノ岳周辺の山々でも確認されています。
花期は5~6月で、枝先から長さ2~3cmの総状花序が垂れ下がり、白い花を5~10個つけます。
果実は蒴果で、長さ4~5mmの楕円形をしています。



9時22分、4合目を通過。
こちらはリョウブ(リョウブ科リョウブ属)だと思う。
日本に自生するリョウブ属は1種で、南北アメリカやアジアには60種ほどが知られているとのこと。
目立つ木ではないので、花が咲いていないと見逃すだろう。


道端にオニアザミ(キク科アザミ属)が現われた。この先、たくさん現れた。




そして、10時43分、ようやく5合目の日向山に到着した。
ここで休んでいた先行者に追いついた。
ザックを下ろして大休止とする。朝ごはんに食べる予定だった海苔巻きの残りを食べ、昼食に用意したおにぎりは晩ごはんに回すことにした。
水分は適宜摂っていたが、2.5L持ってきた飲料水が足りるか心配になる。


5合目で、初めて目指す山、中ノ岳が見えた。中ノ岳から右には、翌日歩く稜線が長々と続いていた。


越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ②(日向山~池の段)に続く。

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12 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2021-08-31 05:52:53
中ノ岳(標高2085m)、兎岳(標高1926m)
ほぼ、2000mの山々、
冬には、日本海側から来る風で、豪雪になるんですよね。
ナナカマドが色づき、秋が近いのを感じますね。
雄大な山々の登山スタートの雰囲気を楽しませてもらいました。

余談
両親は、六日町の隣の五日町と少し先の浦佐です。
関越自動車道、国道17号、塩沢からは、馴染みのある風景だったりします^^
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見てるだけでクラクラ (なつみかん)
2021-08-31 07:52:40
おはようございます。
なんと暑い中、1629m登られたんですね。
私は登山をしないのでわからないのですが、このくらいは普通なんでしょうか。
最初の急坂の連続を見ただけで頭がクラクラしました。

植物ですが、最初のふわふわ芽と実がついているのはコブシだと思います。
ぶら下がっている実はアブラツツジでは。
こちらのサイトをご覧ください。
http://shinshinsaba.web.fc2.com/zk/phot16.html

続きを楽しみにしています!
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ドキドキしながら拝見しました (ninbu)
2021-08-31 08:48:39
おはようございます。

越後三山登山の5合目までの詳細な登山記録、ドキドキしながら拝見しました。

暑さの中、急坂を登るのがいかに大変なのか、写真と文面から伝わってきます。

写真で見る岩だらけの急坂、見るだけで上る気が失せます。崩れやすい岩場に鎖が設置されている写真を見ると、スリル満点です。

でも、「途中で見つかる高山植物を見ると癒される」は実感がこもっています。花を見ると、本当に心が安らぎますね。

それと、水分補給が大切ですが、途中で足りなくなったらどうするのでしょうか?

5合目から見た目指す山、中ノ岳と稜線を見たときの写真を見るとホッとします。同時に、これからまだまだ先が長い山行が続くのかと、大変さが伝わります。

次回の投稿楽しみにしています。(^.^)
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暑さとの戦いですね (fukurou)
2021-08-31 09:01:46
shu様
おはようございます。
地図を見ても写真を見てもとても山深い感じがします。
この時期の昇り始めからの急登は本当にこたえますね。
下を向いて登っていると鼻の先からぽたぽた落ちる汗を見ながら、何で山に登っているのだろうと考えたりします。(笑)
出会う花や実に癒されるの分かります。
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花の名前 (山歩き)
2021-08-31 11:06:36
 中ノ岳から兎岳・大水上山・丹後山への縦走お疲れさまでした。五合目まで5時間弱かかったこと、2合目で横になったことから超上級者向けコースだと思いました。
 何れの山も知りませんでしたが、例の鳥観図で越後駒ケ岳のページに中ノ岳から一連の山を確認にしました。

 予告編で見せていただいた花のうち、タカネマツムシソウの次のサクラソウ科サクラソウ属に見える花が気になります。
 何故かと言いますと、分布が東北地方に限られるヒナザクラに似ているからですが、ハクサンコザクラの白花なのでしょうか、あるいはまったく違う花なのか興味津々ですし、ほかにも見たことがない花が沢山あります。
 老婆心ながら、ロックフェラーはロックフィルだと思います。
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attsu1さん こんにちは (shu)
2021-08-31 11:38:42
メッセージありがとうございます。
急登の連続に加え、寝不足と猛暑でバテバテの山行でしたが、何とか歩ききれました。
山では晴れ男と言われていますが、晴れ過ぎも問題ですね。

ナナカマドの色づきや、トリカブトの花などを見ると、山は秋に入っていることが分かります。
一方、雪解け直後に咲く花も観られ、この山の奥深さを感じました。
今日中に続編を何とか仕上げたいと思いますので、早起きのattsu1さんには、明朝ご覧いただけると思います。

五日町と浦佐はJRの駅がある所ですね。地図で拝見いたしました。
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なつみかんさん こんにちは (shu)
2021-08-31 11:45:26
メッセージありがとうございます。
私も歩いていて、熱中症寸前でくらくらしそうでした。
これまでも何度か同じようなことがありました。
危ないと感じたら歩くのをやめて、とにかく日陰を見つけて休むしかないですね。

コブシとアブラツツジを教えていただき、ありがとうございました。
本文を編集したいと思います。
続編は、寝不足にならないよう気をつけながら、何とか本日中に仕上げたいと思います。
(午後は仕事に出かけます。)
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ninbuさん こんにちは (shu)
2021-08-31 11:56:10
メッセージありがとうございます。
ドキドキさせてしまい、申し訳ありませんでした。
急登も、暑さも自然のことで、問題は寝不足で山に出かけた私が悪いのです。

言い訳になりますが、前日の最高気温は37℃、道の駅では夜の8時でも32°ありました。
道の駅には「アイドリングストップ」の表示が大きく書いてあって、車のクーラーを消すとじわじわと温度が上がり、30分ほど眠ると目が覚めます。
深夜になっても気温は30℃あり、結局クーラーをつけて寝ましたが、朝の2時には道の駅を出ました。
夏場のアイドリングストップは無理だと思いました。

さて、5合目で元気を取り戻し、その後は高山植物にも励まされ山頂に向かいました。
続編は今晩アップできるよう、頑張ります。
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fukurouさん こんにちは (shu)
2021-08-31 12:04:24
メッセージありがとうございます。
まさに暑さとの戦いでした。でも戦って勝てる相手ではありませんでした。
5合目の休憩の後、8合目でも横になりました。
この日は19都府県に熱中症アラートが出たようです。

確かに、この暑い最中になんで山を歩いてるのだろうと思うことがあります。
山は下界よりも涼しいはずですが、それでもこんなに暑いのはおかしいですね。
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山歩きさん こんにちは (shu)
2021-08-31 12:14:43
間違いを教えていただき、ありがとうございました。
この間違いには全く気付いていませんでした。お恥ずかしいです。

予告編のタカネマツムシソウの次というと、コゴメグサですね。
正確にはミヤマコゴメグサかホソバコゴメグサだと思うのですが、まだ調べ切っていません。
分かったら続編で書いておきます。

写真を撮った向きがヒナザクラと見間違うような撮り方になってしまい、申し訳ありませんでした。
別の写真もアップしたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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